古典に学ぶ、組織の対人関係(第4回)

老子に学ぶ、自然と人に頼られる生き方

2015.08.29 Sat連載バックナンバー

 今回紹介するのは、中国の古典『老子』です。今から2000年以上も前に作られた古典ですが、数時間もあれば読むことのできる書物です。

 内容は道や水、天などといった言葉が多く、現代の私たちにとっては抽象的に感じられ、現実の世界やビジネスには関係のない話と思われる方も多いかもしれません。しかし、老子を政治やビジネス、人生に活用した著名人は数多くいます。まずは、そのような老子を学んだ著名人達を紹介したうえで、私たちが人生やビジネス、人間関係で役に立つ部分を学びましょう。

 

あの偉人も『老子』を読んでいる

 『老子』の文字だけを見ると、髭を生やした仙人が、浮世離れした世界をイメージする人もいるかもしれませんが、次の歴史上の人物が老子を学んだという事を知れば、その考え方も変わるのではないでしょうか。

 まずは、アメリカ合衆国のロナルド・レーガン元大統領です。経済政策について述べる際に、老子の言葉を引用しています。さらに、ドイツの哲学者・ヘーゲル、フランスの哲学者ニーチェ、イギリスの数学者・論理学者のラッセルなどが老子を学び、研究しています。

 今回はこのような偉人たちも学んだ『老子』を参考に、会社組織の対人関係において役立つ、柔軟な人格のつくり方についてお伝えします。

 

川のような柔軟な姿勢が、組織の対人関係を円滑に機能させる

 ビジネスシーンにおいて、上司が部下に対して威厳を示すために、自分の考えばかりを一方的に押し付けていてばかりでは、部下との関係はギクシャクするばかりです。部下の要求や周囲の言う事を全て聞き入れることは不可能ですが、まずは柔軟な態度で部下との間で起こるさまざまな事を受け入れる、寛容な姿勢を見せることが必要です。その後で検討するようにすれば、最初から聞く耳を持たない上司と違い、自然と部下からの人望が厚くなるでしょう。

 柔軟さ、寛容さについて、老子では次のように教えてくれます。… 続きを読む

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荒尾 つよき

荒尾 つよき

フリーライター

起業&経営資料作成所(http://www.asian-consultants.com/)を運営。起業や経営に必要な会計、営業、経営課題解決に関わる内容を執筆している。

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