最新ビジネス書から学ぶ、新規事業立ち上げのヒント

起業意志の強い若者は『ファーストマイル』に学べ

2015.04.19 Sun連載バックナンバー

これから新規事業を立ち上げる人にプレゼントしたい1冊!

 新たに事業を立ち上げる際、「時代の最先端を行く!」、「世の中に称賛される様な画期的なサービスにする!」という気持ちだけで前進できるのであれば苦労はしない。新規事業を立ち上げる担当者になった人の多くが、「プロジェクトを任せてもらえたものの、万一、失敗したらどうしよう」という不安な気持ちと戦いながら、日々新規事業の成功に向けて頑張っている。

 このような不安な気持ちはどこからくるのだろうか。おそらくは「100%成功する新規事業の立ち上げ方」などのような決まった法則がないからだ。

 しかし、決まった法則はないものの、新規事業として立ち上げるからには、売上が確実に見込める事業として育ってほしいと思うのは、社長や部門責任者として当然であろう。

 そのような想いを抱いたのであれば、これから新規事業を立ち上げる方に、ぜひ読んでして欲しい本がある。スコット・D・アンソニー(以下スコット)著の『ザ・ファーストマイル』である。

 

『ザ・ファーストマイル』は新規事業の実行に関する『指南書』

 2014年12月に発売された『ザ・ファーストマイル』は、新規事業の立ち上げに着手し始めてから最初に訪れる1マイル目、新規事業においてどうしても厳守したい日程や節目である『マイルストン』に到達するまでの『道筋』を示してくれる本である。

 つまり、新規事業立ち上げ経験の少ない人が悩みそうな「どのような方法で到達すべきか」、「どこから手を付けるべきか」という点について、スコットは苦労して得た実例・教訓から編み出した『DEFTプロセス』に従い、説明している。

 

『DEFTプロセス』とは『ファーストマイルまでの流れ』

 『DEFTプロセス』とは、『Document』『Evaluate』『Focus』『Test』の頭文字を取ったものであり、それぞれは日本語で以下のように表される。

D:アイデアを書く
E:評価ツールや財務諸表を使って、仮説を評価する
F:仮説に間違いがないか、重要度に応じてフォーカスする
T:仮説検証の実施を行いつつ、必要があれば起動修正をする

 ツールを使いながらこの流れに沿って作業を進めていくことで、新規事業の成功確率が高くなるような『ファーストマイル』に到着できるというものである。

 たとえば、アイデアは別の人物が立てたという新規事業を担当者として立ち上げる場合、いきなり仮説検証から始める人が多い。しかし、スコットはどのような場合でも『アイデアを書くこと』がスタートだと言っているのだ。

 

『アイデアを書く』とは?

 ただ、『アイデアを書く』といっても、何をどのように書けばよいか戸惑う人がほとんどであろう。そこで、スコットは『アイデアレジュメ』というツールを使うよう、提案している。… 続きを読む

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矢崎 武一郎

矢崎 武一郎

フリーライター
 
幹部候補生への社員研修を提案する企業で研修プログラムを構築する業務を10年行う。その経験を活かし、現在では人材育成や経営分野に関する記事執筆を行っている。

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