世界の冠婚葬祭事情(第5回)

遅刻しても構わない!?~インドの冠婚葬祭

2016.01.10 Sun連載バックナンバー

 インドの首都デリーに赴任して半年目のAさん。2月のある日、取引先のインド人から結婚式の招待状を受け取った。

 招待状には、「Start at 8pm」と書かれている。夜8時に始まるということは、ええと、受付時間を考慮して、7時半には着くべきか……と考えたAさん。結局、渋滞に巻き込まれながらも8時過ぎには無事到着。驚いたことに会場は、なんと屋外。受付もなく、ド派手に飾られた式場に驚きを隠せない。なぜか招待客は、すでにアルコール片手に勝手に盛り上がっている。

 式が始まるのをまだかまだかと待ちわびながらも、時間は刻々と過ぎていく。灼熱の国インドといえども、2月のデリーは吐く息が白いほどの寒さ。夜10時をとうに過ぎ、「寒い、もう帰りたい……」と音を上げそうになったAさんの元に、ようやく新郎が入場してきて……。

 

1~2時間遅れるくらいがオンタイム

 インド暮らしを始めた者にとって、避けて通れない難関の一つが「結婚式に招待されること」。日本と勝手が大きく異なるために戸惑いやすいといわれています。

 北インドの結婚式シーズンは、収穫を祝うディワリ祭が終わった11月頃から、春の訪れを祝うホーリー祭の始まる3月頃まで。シーズン中は、毎日のように街のあちらこちらで結婚式が行われているのを目にします。

 ひとくくりに結婚式といっても、宗教や地域によってさまざまなスタイルがあり、たとえばヒンドゥー教徒の結婚式は… 続きを読む

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さとう 葉

さとう 葉

フリーランス・ライター&エディター

海外書き人クラブ所属。東京、インド、台湾を経て、現在タイ(バンコク)に在住。旅では分からない居住者ならではの視点から、様々なメディアに情報発信中。

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