世界の冠婚葬祭事情(第1回)

食べて飲んで朝までダンス!?フランスの結婚式事情

2015.03.03 Tue連載バックナンバー

「来月親友の結婚式なんだけど、一緒に行かないか」

 現在の夫と付き合ったばかりの頃、いきなり結婚式に誘われ大層驚いたものだ。フランスでは結婚式の出席者にパートナーがいる場合、そのお相手も招待するのが一般的。さすが愛の国フランス、恋人は付き合いの浅き深きに関わらず常にペアと考えるのねぇ、などと感心していたら。

「ついでにダンスも練習しとこうか」

 ダンス…? 一瞬頭の中をワルツやタンゴで踊る優雅な舞踏会らしき光景が駆け巡る。盆踊り程度しか知らない自分には無理な世界である。どうやらフランスの結婚式はダンスパーティがつきものらしい。

 また友人に結婚式に行くと言ってみたところ

「良いわね、食べ過ぎて動けなくならないよう気を付けて!」との返事。結婚式で食べ過ぎる…? 初めて呼ばれたフランスの結婚式は、疑問続きから始まった。

 

独身最後のパーティーは少女/少年時代の葬式!?

 式も近くなってきた頃、いつものように週末の予定を彼に尋ねたところ「来週末は新郎のEnterrement(葬式)に行くから会えないと思う」と言い出した。もうすぐ結婚なのに葬式!?

 フランスでは独身最後の記念に新郎と新婦がそれぞれ同性の友人たちとパーティーを開く。これを、Enterrement de vie de jeune Fille/Garçon(少女/少年時代の葬式)と言う。新郎や新婦はそれぞれ親しい友人を指名し、その友人が企画するのが一般的だ。

 何をするかは特に決まりがなく、お料理教室を貸切ったり、一日中スポーツやゲームをしたり、はたまた仮装して街を歩き、道行く人にお菓子を配ったり、揃ってストリップ小屋へ…など少々奇抜なものもある。それにしても直訳が「少女/少年時代の葬式」とは、何とも物々しい名前である。

 

結婚式をする日=入籍する日… 続きを読む

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平賀 友里恵

平賀 友里恵

海外在住ライター

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