海外駐在員の子育て事情(第5回)

日本語学習にも「小4の壁」~アメリカの子育て事情

2016.03.24 Thu連載バックナンバー

 アメリカは州によって法律も違えば、文化も違います。もちろん、教育も! マイクロソフトやアマゾンなど、ビッグなIT企業の本社が周辺に集まり、世界中から優秀な頭脳が流れ込むシアトルは、全米一の高学歴都市として知られています。高額所得者層を中心に教育熱心な家庭が多く、ベビー時代から教育の選択肢の数には困りません。

 

アメリカの中でも日本語教育が盛んなシアトル

 シアトルのあるワシントン州は、高校での日本語教育の熱心さにおいてハワイ州に次いで全米2位。私立だけでなく公立校においても、日本語の授業を取り入れているところが実に多いのです。

 「ゲーム会社が多いオタクのメッカだから?」

 「アメリカ本土で日本にいちばん近い都市だから、日本文化に親しみがある?」

 考えられる理由はいろいろありますが、実際にシアトルで子育て中の筆者が思うに、その教育熱心さゆえ、幼い時ほど効果があり脳の発達にも良いとされる言語教育にも力が入り、スペイン語やフランス語、中国語など、さまざまな言語教育が一般化する中で、日本語教育も同様に盛り上がっているというのが本当のところでは。

 「あの子は1歳からフランス語を習ってるのよ~」

 「英語とスペイン語のバイリンガルの保育所に入れているの」

 「ドイツ系のプリスクールに入れてて、親向けのプリントもドイツ語だから大変!」

 なんて声を聞いていると、うちも何かしたほうが良いのではと焦ってきてしまいます。

 何はともあれ、中南米からの移民流入で今やアメリカの第2言語と化しているスペイン語ほどではないにしろ、日本語が存在感をもって教育に組み込まれているのは確かで、日本人としてはちょっとうれしい気持ちになります。

 たとえば、「イマージョン・プログラム」と呼ばれる外国語習得課程を採用しているシアトル市内の公立小学校では、授業の50%が… 続きを読む

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ハントシンガー 典子

ハントシンガー 典子

海外在住ライター

東京にて編集職、ライター職を経て渡米。日米で15年以上の経験あり。現在は、フリーランス・エディター/ライターとして日米の雑誌やウェブサイトなどの媒体に寄稿、リライト、執筆活動を行う。現地メディアでコラムを連載するほか、日本での掲載実績としてはビテチョー、マガジンアルク、日経ウーマンオンライン、FQ Japan、OCNなどがある。

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