海外駐在員の子育て事情(第2回)

各地から「教育移住」が増加中~マレーシアの子育て

2016.03.11 Fri連載バックナンバー

 格安航空会社エア・アジアの就航で、以前よりもずっと日本に近くなった感のあるマレーシア。旧英領で比較的英語が通じることもあって、留学や長期滞在先としてもじわじわ人気が高まっているようです。子育て環境としては、どんなところなのでしょうか。

 

ロングステイ人気で日本人在住者が増加

 人口172万人(マレーシア統計局、2013年)を擁する首都クアラルンプールは、高層ビルが林立する大都会です。マレーシア全体では約2万2千人の日本人がいて(外務省海外在留邦人数統計 平成27年要約版(PDF)」)、うちクアラルンプールとその周辺を管轄する在マレーシア日本国大使館の管内には1万6,402人が住んでいます(同「海外在留邦人数統計 平成27年要約版」)。

 マレーシアはここ数年、定年後の長期滞在先などとして人気があります。日本から飛行機で約7~8時間の距離にあり、英語も通じて比較的物価も安いことから、ロングステイ財団の調査では、2006年以降ロングステイ希望滞在国で9年連続1位になっています。

 在マレーシア日本国大使館の管轄地域には1,928人の日本人の小中学生がいて、うち小学生に当たる年代の子が648人、中学生192人が日本人学校、インターナショナル・スクールなどには小学生617人、中学生471人が通っています(外務省「在留邦人(学齢期)子女数」(PDF)2015年4月現在)。クアラルンプール日本人学校は、クアラルンプールの西のサウジャナ地区にあります。

 

多民族社会マレーシアの教育事情

 マレーシアの人口は約3,000万人マレーシア統計局、2013年)。マレー人が67%を占め、中国からの移民の子孫である華人が25%、インド系の住民が約7%、ほかに先住民族などが1割未満います(マレーシア統計局「人口と住宅調査 2010年」)。

 マレーシア教育省の区分により、公立校は国語のマレー語を教育言語とする「国民学校」(National School)と、中国語やタミール語などで教える「国民型学校」(National-type School)との二種類に分かれています。外国人駐在者の多くは、… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

川崎 典子

川崎 典子

ライター

マレーシア・クアラルンプール在住。出版社、国際協力NGO勤務などを経て、現在、編集・ライター。「海外書き人クラブ」会員。1990年代に1年超の長旅をしたのがきっかけで「歩く旅」にめざめ、以後20年にわたって東南アジアとかかわっています。これまでの訪問国は、アジア地域を中心に20か国以上。歴史や文化を軸に、東南アジアの食や手工芸などについて寄稿しています。

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter