海外駐在員の子育て事情(第1回)

産まれる前から学校調査! スペイン子育て事情

2015.03.08 Sun連載バックナンバー

「昨日、保育園の下見に行ってきたの」

 朝から友人のモニカの言葉に、「え、もう?!」とっさにそう答えることしかできなかった。なぜなら、彼女は現在妊娠4カ月。そう、まだ生まれてもいない我が子の保育園の下見に行ってきたというのだ。

 

保育園の下見は、出産前に!

「もうって、普通でしょ。やっぱり良い保育園に行かせてあげたいもの。早めに入園の登録申込しておかないと、入れないのよ!」

 スペインでは教育熱心な人々は妊娠が分かったとたんに、いわゆる「いいと評判の保育園」に下見に行き、入園の申込をするのが常識。日本では私立幼稚園に入るために受験勉強をすると聞いて衝撃を受けた私だが、スペインではその上をいくのだ。

 

出産しても、仕事は続ける!ワーキングママ達

 スペインでは女性の産休は基本的に産後4カ月とされている。夫婦共働きが一般的なスペインでは、その後、子供を保育園か祖父母に預け、仕事に復帰する女性がほとんどだ。平日の昼間などは、おじいちゃん、おばあちゃんがベビーカーで孫と散歩している、というなんとも穏やかな風景を目にする。

 またベビーシッターを雇っている家庭も多い。現在69歳のアンパロおばさんは夫の実家のベビーシッター。義両親が共働きのため、夫が小さい頃はアンパロが家に来て、お世話をしてくれたそうだ。初めて彼女と会った際に、義母は彼女の事を「大切な友達なの」と紹介してくれた。スペインではベビーシッターは他人ではなく家族であり、夫も彼女の事を第2のお母さんと慕っている。

 

「日本人学校」か「日本語補習校」か

 スペインで、日本人が子育てをする上で悩ましいのが、スペイン語の習得とともに日本語能力をどう向上させるかという点だ。

「子供には日本語も母国語として覚えてもらいたいけれど、ここに住んでいるとなかなか難しいのよね」

 そんなときに誰もが一度は考えるのが「日本人学校」と「日本語補習校」。似たような名前で混同されがちだが、実体は少々違う。… 続きを読む

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西坂 久実

西坂 久実

スペイン在住ライター

熊本県出身。2012年よりスペイン バレンシア在住のライター。海外書き人クラブ所属。翻訳業、ウェブコンテンツへの執筆業務を担当。

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