メディアをタダで使う方法~間違いだらけの企業PR(第3回)

“3秒でゴミ箱行き”のプレスリリースを作らないために

2015.03.24 Tue連載バックナンバー

 企業がより安価かつ効果的にPRする方法について、3回にわたって解説していく当連載。初回では、新聞、しかも社会部や地方紙を狙うのが効率的であることを、第2回ではその新聞社に取り上げられやすくする方法について、筆者の経験を元に解説した。

 最終回となる第3回目では、取り上げられやすいプレスリリースとはどのようなものかを考えてみる。

 

ほとんどのプレスリリースは3秒でゴミ箱行き

 読者の中には、自社の取り組みやイベントのプレスリリースを何度送っても音沙汰がない、と悩んでおられる方もいらっしゃることだろう。

 これは決して、マスコミ各社がプレスリリースに目を通していないという訳ではない。新聞社や記者クラブに送られてきたものは、大事件でよほどばたばたしている場合をのぞいて、基本的にすべて記者が目を通していると思ってよい。

 しかし、届くプレスリリースは多い日で100枚以上。突発事案への対応や原稿執筆など、とにかく忙しい記者にとって、ニュース価値が低いネタへの対応をしている暇はない。取材の必要なしと判断されたプレスリリースは、3秒でゴミ箱行きというのが実態だ。

 

取り上げられやすいポイント1:見出しを意識したタイトルを

 ニュースとして取り上げられやすいプレスリリースとはどのようなものか。第一に、記事がイメージできるタイトルであることが重要だ。

 思わず取材したくなるプレスリリースというのは、そのまま記事の見出しに使えそうなタイトルであることが多い。おそらく、きちんと課題解決の手段としてPRを取り入れているか、広報担当者がよほど新聞を研究しているかのどちらかだろう。逆に、タイトルから記事がイメージできないものは、そもそも取材しようのないものが多い。

 たとえばこのようなことがあった。とある大企業の広報担当者が「いいネタ持ってきましたよ〜」とプレスリリースを携えて面会に訪れた。期待して読んでみると、タイトルには何やら難しい専門用語。そしてその下には複雑なチャート図が載せられていた。… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

田中 森士

田中 森士

戦略PRコンサルタント・熊本市社会教育委員

熊本大学大学院で消費者行動を研究した後、県立高校の常勤講師(地理・歴史)、全国紙記者を経て、現職。地元・熊本に軸足を置きつつ、全国で活動している。企業PRやまちおこしのプロジェクトに携わるかたわら、「伝え方」をテーマにした高校での講演や、これからのPRを考えるWEBマガジン「PR NEXT」の運営もこなす。http://pr-next.com/

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter