メディアをタダで使う方法~間違いだらけの企業PR(第1回)

メディアに取り上げてもらいやすいPR戦略とは?

2015.03.03 Tue連載バックナンバー

 先行き不透明な日本経済。すでに何年も前から戦略的なPRに力を入れている。しかしながら、PRは諸刃の剣。正しく行わなければ、経営を揺るがすほどのしっぺ返しが来るのだ。

 本連載は、企業が取り組むべき正しいPRについて3回にわたって解説していく。第1回目は、企業の課題解決の手法としてのPRという概念について解説する。

 

消費者の目が肥えた時代、どのようなPR戦略を打つか

 日本新聞協会のまとめによると、2000年以降、新聞広告費は減少傾向が続いている。一方、日本パブリックリレーションズ協会の調査によると、PR業の2012年度の推計市場規模は901億円と、前回調査(2010年度)の793億円から13.6%増加。大企業を中心に、新聞広告以外のPR戦略への転換が進んでいることが伺える。

 これはインターネットの発達で情報、意見が共有され、消費者の目が“肥えた”ことが要因として考えられる。広告は「お金を払って掲載してもらっている」というのは誰もが知るところであるし、薄っぺらなメッセージの広告は、ほとんど意味をなさない。企業の“作られた”ストーリーや思惑はすぐさま暴かれ、むしろ企業価値が下がってしまう。そんな時代になったのだ。

 この事実にいち早く気付いた一部の企業は、PRに力を入れるようになった。広告宣伝も上手く活用しつつ、戦略的にPRを進めることで、消費者が企業や商品、サービス、社員などに親しみを抱く。結果、企業イメージは向上し、唯一無二の存在となれば、これから生き残っていける―。そう考えたのだ。

 

メディア関係者が記事にしやすいネタを

 とはいえ、PRは、企業が抱える課題を解決するための手法として取り入れるものであり、長期的な戦略を練るべきものであるはずなのに、メディアに取り上げてもらうことばかり考えすぎて、単なる打ち上げ花火に終わるPRは思いのほか多い。… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

田中 森士

田中 森士

戦略PRコンサルタント・熊本市社会教育委員

熊本大学大学院で消費者行動を研究した後、県立高校の常勤講師(地理・歴史)、全国紙記者を経て、現職。地元・熊本に軸足を置きつつ、全国で活動している。企業PRやまちおこしのプロジェクトに携わるかたわら、「伝え方」をテーマにした高校での講演や、これからのPRを考えるWEBマガジン「PR NEXT」の運営もこなす。http://pr-next.com/

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter