その時日本は? 2035年を予想する(第1回)

2035年の自動車技術~自動運転で地価が変わる?

2015.01.06 Tue連載バックナンバー

 2015年、新たな年が始まった。新聞やテレビでは今年1年がどうなるのかを予想をする企画が見られるが、本記事ではもっと先を見据え、20年後の日本がどのようになっているのかを予想してみよう。20年後の日本はどのような国になっているのか?

 初回のテーマは「自動車」だ。現在、自動車業界で注目を集めているのが「自動走行車」。技術的にはすでに実用レベルにあり、対応する法律の整備に時間がかかりそうだが、実現すれば、地方の過疎化や社会全体の高齢化、という日本が抱える大きな問題の救世主になる可能性が高い。移動手段が進化することで、地価にも大きな影響が出そうだ。

 

オリンピック時には東京を自動運転車が走る

 車に乗り込み、カーナビゲーションシステムに行き先をインプットすると、眠っていても目的地まで走行してくれる……そんな自動運転は、実現にはまだ時間がかかる夢の技術に思えるが、実はもう実用化まで秒読み段階に入っている。

 米インターネット検索大手のGoogle社では、5年以内の製品化を目指して、提携できる自動車メーカーを探していることを、2014年12月に発表した。同社では、実際に市街地を自動運転者で走る実験を行っており、112万キロを走破した時点で、事故件数はゼロ件だった。

 街中を安全に走行するには、道路標識の読み取りや、歩行者や自転車の回避など、さまざまな技術が必要だ。センサーなどのハードと危険を予測するソフトとの高度な組み合わせが必須だが、すでに「ミスを犯す可能性がある人間よりも安全」と言えるレベルにはある。

 自動運転と言うと、「安全重視のため低速で運転するのがせいぜい」と見る人も多い。実際には2010年、過酷なことで知られる米国の山岳レース、「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」のコースを、アウディが開発した自動運転車が完走するなど、高速走行でもすでに高い技術が確立されている。こういった状況を受け、米国電気電子学会は「2040年には公道を走る車の75%が自動運転車になっている」とする大胆な予測を発表したほど。

 日本でもトヨタ自動車や日産自動車、ホンダなどが実用化を目指して開発を進めている。特に日産自動車は、東京オリンピックが開催される2020年までには、ドライバーが操作することなく交差点を自動的に曲がったり通過したりできる技術の導入を予定しており、街中を自走するシステムの実現に意欲を示す。

 

過疎地の救世主となる可能性

 国内でこの自動運転に期待しているのが、過疎化に悩む地方だ。… 続きを読む

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谷垣 吉彦/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

谷垣 吉彦/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

フリーランスライター

アダルト層向け商品の販促プランニングや、経営・医療系書籍の企画・立案・執筆など、幅広い分野でライターとして活動する。大阪ミレニアムミステリー賞を受賞するなど、エンターテイメント分野での実績も評価されている。

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