疾走するクルーズビジネス(第2回)

服装は?チップは?クルーズの楽しみ方

2015.02.06 Fri連載バックナンバー

 かつて富裕層向けだった、大型客船で国内外の観光地を回る「クルーズ(船旅)」は今、今では老若男女、誰でも平等にリーズナブルに楽しめる娯楽に変貌している。全体的な概要は前回紹介したが、実際はどんなものなのか。コースや旅程により多少の違いはあるものの、乗船から下船までの一般的な流れを紹介する。

 

オプショナルツアーは早い者勝ち

 クルーズの申し込みは、まずは旅行社など主催者に料金を払い込むことからはじまる。出発日の2週間から10日ぐらい前までに自宅に関係書類が郵送されてくる。乗船券、荷物用タグ、オプショナルツアーの案内と申込書、集合場所や旅程などを記したクルーズのハンドブックなどだ。

 出航時間の2時間前くらいから乗船口前で受け付けが始まるので、乗船券を提示し、乗船客名簿で確認できると乗船証が発行される。その多くは磁気カード式になっていて、クレジットカードの登録書や船室のドアキーを兼ねている。船の中で使うお金はこのカードがあればOKで、下船の時に精算する。寄港地で船を乗り降りするときは提示を求められるので、紛失しないよう気をつけたい。

 船室には「キャビン・スチュワード」と呼ばれる部屋の清掃やルームサービスなどを担当する船室専用のクルーが付く。彼らが出発日から毎夜、船室に翌日のスケジュールを記した「船内新聞」を届けてくれる。イベントやショーの開始時刻や船内の各施設の営業時間のほか、特別な催し物や予定の変更、オプショナルツアーの案内や申し込み方法も記されているので、乗船中は毎日チェックすべき大事な情報だ。

 

全員参加の避難訓練

 出航後は船内案内や、クルーズ・コースの特徴などの説明会(オリエンテーション)がある。それを終えると、やがて船中にピリピリピリ~とホイッスルが響き渡る。国際法で全員参加が義務づけられているボート・ドリル(避難訓練)だ。緊急放送があったら、船内のどこにいても一度キャビンに戻り、備え付けの救命胴衣を着用し、あらかじめ指定された救命ボート、救命いかだなどの下にすばやく集合しなくてはならない。

 ドリルではいざという時の担当クルーが紹介され、緊急時の役割が割り振られる。所用時間は小1時間だが、乗船中、唯一緊張感を感じる時間だ。自分の身を守るためにもマストな情報なので、面倒でも必ず参加しておきたい。

 それさえ終わればあとは自由。プールサイドのデッキで一日のんびりするもよし、… 続きを読む

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産経デジタル

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産経新聞グループ各媒体のウェブサイト運営、ポータルサイト・モバイル端末などへのニュースコンテンツなどの配信を手がけています。ウェブでも国内最大級のニュースサイト「MSN産経ニュース」などを運営する産経新聞グループの記者が「Bizコンパス」のために書き下ろした、ここでしか読めない記事です。

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