疾走するクルーズビジネス(第1回)

意外にリーズナブル?人気のクルーズビジネスに迫る

2015.02.02 Mon連載バックナンバー

 大型客船で国内外の観光地を回る「クルーズ(船旅)」が日本でも脚光を浴びはじめた。富裕層向けレジャーという印象が強いが、料金は意外にリーズナブル。その秘密は米国生まれのビジネスモデルにある。

 

コスパの高い“洋上ホテル”

 港に係留されている大型客船はあたかも巨大なビルのようだ。一般的な船の全長は300メートルを超し、海面からの高さも地上10階建て以上のビルと同じくらいある。白くそびえるその建造物の内部には絨毯が敷き詰められ、螺旋階段に豪華なシャンデリアがきらめくなどムードは高級ホテルそのものだ。レストランでのディナーはフルコース、シアターでは夜ごとにレビューショーが繰り広げられ、カジノに図書館、プール、フィットネスジムもある。

 クルーズ料金には乗船中の宿泊、食事、エンターティメントなど船内施設の利用権が含まれている。エーゲ海を回る7泊8日の船旅は日本円に換算すると1泊1万円台からあり、近隣のアジア諸国をめぐるコースにはもっと安いものもある。円安が進展しているがかかわらず、ほかの海外旅行に比べるとコストパフォーマンスはかなり高い。

 しかも洋上を移動するので、船上から大海原の水平線に沈む太陽や降るような星空が楽しめる。コースによっては、イルカやアザラシなどの海の動物たちとも出会えるし、氷河やオーロラも見ることもできるだろう。

 寄港地は有名な観光地の近くになり、たいていは早朝に入港し、夜に次の寄港地へ出発する。下船して港周辺を散策し地元の店をひやかすのも楽しいし、豊富に用意されている有料のエクスカーション(小旅行)に参加すれば、世界遺産などを効率的に回ることができる。

 旅行中に重いスーツケースを持ち運ぶ必要がないのもうれしい。乗船後、自室のクローゼットに荷物を収めたら下船まではどこへいくのも手ぶらでOK。翌朝目覚めれば次の目的地だ。

 

ビジネスモデルは米国生まれ

 クルーズというとお金も時間も有り余っている富裕層向けの旅というイメージがある。だが現代のクルーズは、… 続きを読む

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産経デジタル

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