矢継ぎ早のドワンゴ新戦略を分析する

任天堂を動かすドワンゴの「ユーザー主体主義」とは

2015.01.12 Mon連載バックナンバー

 その寿命、わずか6日間。動画サービスの「niconico」を運営するドワンゴ(東京都中央区)が昨年12月12日に開始したスマートフォン向け動画配信サービス「ニコキャス」が、17日でいったんサービス終了となった。ドワンゴ会長でKADOKAWA・DWANGOの会長でもある川上量生氏が、9月末に行われたKADOKAWAの経営統合直前会見で開発を広言し、導入への期待を誘っただけに裏切られたと感じた人も少なくなかった。

 しかし、ドワンゴの“野望”はこれでついえたわけではない。数々のサービスや施策をやつぎばやに打ち出して、変わり身が早く成長に貪欲な企業スタンスを、これでもかと見せつけている。

 

開催ゲームイベントに任天堂が特別協賛

 昨年11月17日、東京・六本木にあるライブハウス「ニコファーレ」で、ドワンゴは今年4月25日と26日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催するイベント「ニコニコ超会議2015」の概要を発表した。14年は1ホールから8ホールまで使った会場を、15年は残る9ホールから11ホールも含めた幕張メッセ全館に広げると発表。12万人を超えた14年を上回る来場者数の実現に強い自信をのぞかせた。

 この発表会でドワンゴは、ゲームをプレーする様子を実況して中継する遊びや、デジタル・アナログのゲーム大会を幕張メッセに集めるイベント「闘会議2015」を1月31日と2月1日に開催することを明らかにして、来場していたニコニコユーザーを驚かせた。誰も予想していなかったイベントだが、ドワンゴ側ですら開催を決定したのは1カ月前とのこと。そこから一気に動いて、「パズル&ドラゴンズ」のガンホー・オンライン・エンターテイメントや、「モンスターストライク」のミクシィLINEといったスマホ向けのゲームで勢いを伸ばしている企業を協賛につけた。

 スクウェア・エニックスセガソニー・コンピューターエンタテインメントバンダイナムコゲームスといった主要ゲーム企業も、協賛として名を連ねたが、さらにゲームファンを驚かせたのが任天堂の特別協賛。ゲーム業界が主催する「東京ゲームショウ」にすら基本的には出展を見合わせているゲーム界の雄が、「niconico」というコミュニティーが持つ集客力や発信力に魅力を感じたか、「闘会議2015」には参画を表明した。

 

ユーザー主体でサービスやイベントを展開… 続きを読む

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産経デジタル

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産経新聞グループ各媒体のウェブサイト運営、ポータルサイト・モバイル端末などへのニュースコンテンツなどの配信を手がけています。ウェブでも国内最大級のニュースサイト「MSN産経ニュース」などを運営する産経新聞グループの記者が「Bizコンパス」のために書き下ろした、ここでしか読めない記事です。

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