個人クリエーターに注目

個人の手作りアイテムが、未来の市場を作る

2015.01.17 Sat連載バックナンバー

 大きな会社が開発部門やマーケティング部門を総動員し、マーケットに送りこむ製品が人気になるのは当たり前の話。ただ、大勢に向けて作られるため、その魅力は最大公約数的になりがちで、自分の感性から外れていると感じる人もいる。

 そうした感性を持つ個人やグループが、独特のセンスで作り出したアイテムが、ひそかな人気となるケースもある。2014年の秋から冬にかけ開かれた展示会には、そんな“ニッチ”だが鋭い感性をのぞかせる品々が集まって、そこから未来の大ヒット商品が生まれる可能性を見せていた。

 

デザインフェスタで自分好みの品物を探す

 来場者数5万4,000人。2014年11月8日と9日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれた展示会「デザインフェスタ vol.40」は、他にはない品物を見つけようと日本中から集まってきた人たちで、連日の大にぎわいを見せた。アートやファッション、雑貨、音楽といったあらゆる“表現”が集められ、作品を販売したりパフォーマンスを見せたりするイベントで、1994年にスタートして以降、年に2回、20年にわたって開かれ続けている。

 3,000ものブースに出展しているのは、ほとんどが個人クリエーターで、手作りのアイテムを並べて、訪れた人たちにアピールしていた。今回目を引いたのは、利用者数が急増しているスマートフォン関係のアイテムで、素材も形もさまざまなスマートフォンケースが、広い会場のそこかしこに並んで、スマホユーザーの関心を呼んでいた。

 

独学で作ったスマホケースで参加

design01_01 「MATA HANDMADE」というブランド名のブースでは、さまざまなデザインの布を張ってコーティングしたスマホケースを並べていた。幾何学模様のものもあれば、広告に出てくるような人物像が描かれたものもあって実に多彩。出展者に聞くと、主にアメリカで作られた布地から、気に入った柄を選び出して切り取り、スマホケースに加工しているという。技術は独学で覚えたそうだ。

 仙台市を拠点にして、ネット通販のほかに期間限定のショップも開き、直接手にとって見てもらえる機会も作ってきた。寄せられる評判から手応えをつかんで、今回はじめて「デザインフェスタ」に出展。最大の市場ともいえる関東圏の人たちに見てもらった。結果は上々だったようで、どこまでも続くブース群の中から「MATA HANDMADE」のスマホケースを見つけ、ブースに立ち寄る人が続いた。… 続きを読む

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産経デジタル

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産経新聞グループ各媒体のウェブサイト運営、ポータルサイト・モバイル端末などへのニュースコンテンツなどの配信を手がけています。ウェブでも国内最大級のニュースサイト「MSN産経ニュース」などを運営する産経新聞グループの記者が「Bizコンパス」のために書き下ろした、ここでしか読めない記事です。

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