海外発!デキるビジネスマンになるためのコラム(第8回)

9~5時の定時勤務は人間不信のシステム

2015.05.16 Sat連載バックナンバー

 働く人々の多くは、9時から5時までなど、決まった時間で仕事をしています。しかしなぜ私たちは、その様な決まった時間で仕事をしているのでしょうか。会社勤めの人は「会社がそう決めているから」と答えるかも知れませんが、実はこれは人類の歴史の中では比較的新しい仕組みです。

 では、現在のような働き方はいつ生まれたのでしょうか。そして、我々人間にどのような影響を及ぼしているのでしょうか。

元記事:「It’s time to end the 9-to-5 workday for good」/Business Insider

 

9~5時の勤務は、産業革命時代に始まったビジネスの「病気」

 まずは150年以上前、アメリカの紡績工場で働いていた少女の手紙を読んでみましょう。

 お父さんへ

 14日(木)に手紙を受け取りました。ありがとう。元気でやっています。私はまだ命があり、健康ですが、他の人たちはそうでもありません。先週木曜は、ある少女が転んで首を折り、即死でした。彼女は紡績工場に行く途中の、カチカチに凍った道で転んだのです。同じ日、男性が列車に轢かれて死にました。他にも、肋骨のほぼ全てを骨折した人もいますし、木綿のロールが倒れてきて死にそうになった人もいます。

 先週の火曜日、給料の支払いがありました。全部で6ドルと60セントもらいました。そこから食事代として4ドル68セントを支払い、残りでゴム草履と50セントの靴を買いました。次回の給料から、食事代を引いても毎週1ドル残るようになります。

 ここは、私にとって一番の場所だと思うし、もし仕事を欲しがる少女がいたら私はロウェルに来なさいとアドバイスすると思います。

(マサチューセッツ州ロウェル在住 「紡績工場の少女」よりメアリー・ポールの手紙、1845年12月21日当時16歳)

 これは産業革命時代に書かれた手紙です。1845年、メアリー・ポールは、朝5時には上司に報告に行き、朝食や昼食、夕食は30分間、そして午後7時に仕事から離れます。日曜はお休みです。米国在住なので、彼女の条件はまだましな方でした。イギリスの繊維工場は、1784~1847年の間、孤児を無給で雇い入れ働かせていました。

 決まった時間に仕事をするという働き方はこの頃に定着しました。これは産業革命時代に始まった“ビジネス病”のようなもので、1790年代時代に繊維工場でごく当たり前のものとなりました。改めて言われると驚くかもしれませんが、決まった時間に規則的に絶え間なく働くというのは、人間の歴史においては非常に新しいことなのです。

 しかしこの決まった時間での働き方には問題があるのです。

 

経営陣が変われば、従業員は怠け者でなくなる?

 アメリカのビジネスサイト「salary.com」(サラリー・ドット・コム)が実施する「仕事中の無駄な時間」という調査によれば、平均的な従業員は、ランチや予定された休憩時間のほかに、勤務日の時間のうち25%(または2.09時間)以上を何もせずに過ごしているそうです。さらに長い時間が、会議や上司にごまをするために使われています。

 なぜこのような事態に陥っているかというと、… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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