海外発!デキるビジネスマンになるためのコラム(第16回)

30歳で1兆円企業の株主に。女性起業家の戦略とは?

2015.07.03 Fri連載バックナンバー

 エリザベス・ホームズという名前を聞いたことがありますか? 彼女は30歳で500名の従業員を抱える1兆円企業の50%の株主という億万長者です。

 まだ若い彼女は、どうやって成功者の仲間入りをしたのでしょうか。そこには、意外な戦略が隠されていました。

元記事「The Unusual Strategy That Made This Woman A Billionaire/BUSINESS INSIDER」

 

一般的な戦略とは違う起業家

 ごくわずかですが、各世代には優れた起業家がいて、彼らは、私たちの想像もつかない高みに上りつめます。こうした既に選ばれた人々の中でも、さらに優れたグループがいます。彼らのビジネスは、成功して社会に良い影響を与え、しっかりと根付いています。

 ウォーレン・バフェット(世界最大の投資持株会社、バークシャー・ハサウェイ会長)、オプラ・ウィンフリー(テレビ番組司会者)、故スティーブ・ジョブス、ビル・ゲイツ、そして最近ならマーク・ザッカーバーグといった起業家が、こうしたトップクラスの成功者の中にいます。一代で財をなした億万長者ですから、彼らは当然、成功を経験していますが、さらに、誰もが知るブランドになり、その革新性と創意工夫で永久にその名を歴史に刻まれるところまで到達しています。

 今回ご紹介するエリザベス・ホームズという若い女性は、こうした状態へ急速に近づいています。もしかしたら、彼女のことをこれまで聞いたことがないかもしれませんが、それは恥ずかしいことではありません。なぜなら、彼女は故意にそういう風になるようにしてきたからです。

 大抵の起業家は、自らのビジネスが記事になるのを今か今かと待っています。しかし、それ以上に、アイディアにお金を払ってくれる顧客や、あなたのことを真剣に考えてくれる業界各社、そして一緒に事業に取組み、成長を手助けしてくれる投資家が必要です。

 

目立たないが、やはり天才肌だったエリザベス

 ホームズは他の億万長者たちと同様、確かに天才です。彼女は夢を追いかけるために大学を中退しています。高校では中国語を学び、プログラム言語「C++」のコンパイラー(変換プログラム)を中国の大学に売りました。化学専攻でスタンフォード大学に進学し、そこで最初の特許を申請し、SARSウィルスに取り組むため、シンガポールへ旅したこともありました。しかし、2年生になる直前、ホームズはスタンフォードを退学し、個人向けの医療という夢を追いかけ始めました。

 彼女がサンノゼ・マーキュリー紙に語ったところによれば、彼女が設立した会社 「Theranos(セラノス)」 は、世界に“最大の変化”をもたらしたいという彼女の熱望から生まれたものです。

 彼女は、指を痛みもなくちくりと刺して血を1滴採るだけで検査ができる、革命的な血液検査技術の開発に、ここ11年を費やしてきました。これは、国中どこでも利用できる検査で、たった1滴の血で数百もの検査ができ、しかもかかる費用はごくわずかです。これは、アメリカや世界の医療を根本から変えることになるでしょう。

 血液検査の方法は、1960年代から変化しておらず、ホームズは、社会的な正義を追求しながらも、業界を揺り動かす独特な方法を見つけました。

 

競合と戦える準備ができるまで隠れる戦略

 しかし、彼女はこの方法をアピールしませんでした。… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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