海外発!デキるビジネスマンになるためのコラム(第1回)

ビル・ゲイツが勧める最高のビジネス書を読み解く

2015.04.04 Sat連載バックナンバー

 あのビル・ゲイツが「最高のビジネス書」と呼ぶのは、ジョン・ブルックスが書いた『Business Adventures』です。約40年前に刊行されたこの本が、なぜ今も最高のビジネス書なのか? ちょっと興味ありますよね。ビルがビジネス特化型SNS「linked In(リンクトイン)」の投稿の中で語った内容を、これから詳しく紹介していきます。

元記事「Bill Gates Reveals The Best Business Book He’s Ever Read/BUSINESS INSIDER」

 

40年前の本が役に立つのか?

「1991年、ウォーレン・バフェット(アメリカの投資家)に初めて会った頃、「ビジネス書でお気に入りのものがあったら教えて」と頼んだところ、彼はすぐにこう教えてくれました。「ジョン・ブルックスの『Business Adventures』だね。持っているから送ってあげるよ」。『Business Adventures』もジョン・ブルックスも聞いたことがなかったので、興味津々でした。ウォーレンがこの本を貸してくれてから約20年、この本の初版からは約40年になるでしょう。しかし、『Business Adventures』は、私が今までに読んだ中で最高のビジネス書で、ジョン・ブルックスは、ビジネス書の著者としては大のお気に入りとなりました」

 1960年代の「ニューヨーカー」誌の記事を集めたこの絶版本が、果たして今日のビジネスに役に立つのかと、疑う人もいるかもしれません。この本が発売されたのは1966年ですが、ブルックスが本の中で紹介した当時最新鋭のコピーマシンは、重さが650ポンド(約300キロ)で、価格は27,500ドル(約300万円)、しかも専任の操作担当者が必要で、過熱のおかげで消火器まで必要でした。状況は、以後大きく変化しています。

 ただし、ビジネスに対するブルックスの深い洞察は、今も十分に通用します。

 

実際の事例を取り上げたノンフィクションスタイル

 ブルックスは、恐慌期にニュー・ジャージーで育ち、プリンストン大学へ進学。大学の寮で後にレーガン大統領政権下で国務長官を務めたジョージ・シュルツ氏と同室になっています。ブルックスは第二次世界大戦では兵役に就き、戦後は小説家になりたいという夢を抱いてジャーナリズムへと転向。雑誌の仕事をしながら数多くの本を書きましたが、今も発行されているものはわずか数冊。既に1993年に亡くなっています。

 ブルックスは今日の多くのビジネス書の著者と違い、伝えたい内容を、適当なハウツーやシンプルな成功の解説に仕立てたりしませんし、お手軽なリストもありません。彼は、ある事柄をまず大まかに説明してから深く掘り下げ、主要人物を2〜3人紹介し、彼らをとりまく事態がどのように進展していくのかを描いていきます。

 たとえば、『The Impacted Philosophers』では、GEの固定価格の事例を取り上げ、ミスコミュニケーション問題を掘り下げました。社内のさまざまなレベルで、時に意図的なミスコミュニケーションがあったのです。

 『The Fate of the Edsel』では、フォードのフラッグシップ・カー「Edsel」がなぜ歴史的な失敗となったかについて、よくある説明で片付けず、しっかり掘り下げています。それを読めば、Edselが失敗したのは、マーケティング・リサーチをやり過ぎたからではなく、フォードの経営陣がリサーチ結果に基づいて動いているふりをしていながら実際はそうではなかったことがわかります。

 

Xerox Xerox Xerox Xerox……

 ブルックスの著書で最も啓蒙的な話は『Xerox Xerox Xerox Xerox』でしょう。… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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