最前線部隊の営業マンのマネジメント術(第3回)

ビジネスモデルが簡単に分析できる共通言語がある

2015.03.23 Mon連載バックナンバー

成功事業のビジネスモデルを語る上でおきる弊害

 新たな事業を立ち上げる際、リーダーは従業員にそのビジネスモデルを説明する必要があります。Appleのビジネスモデルはここが良かったので真似しよう、スターバックスのようなビジネスを始めよう、といった形で、自らのイメージを伝えて意識を合わせることがまずはきっかけとなります。

 ですが、実は社内に向けた説明の仕方には工夫が必要です。なぜならば、説明をしようとする人が多くなれば多くなるほど、それらの人々の出身分野や仕事内容といった人的背景によって、話がかみ合わなくなることが起きてしまうからです。

 極端な例でいうのであれば、銀行業務経験者と広告クリエイティブ経験者にパンの作り方について説明した場合、両者は同じイメージをもって話を聞くことは難しいでしょう。

 

誰にでもビジネスモデルが説明できる共通言語「ビジネスモデル・キャンバス」とは

 社内でビジネスモデルを語る上で、出身分野や仕事内容といった人的背景に偏ることなく共通言語として使える物として誕生したのが、『ビジネスモデル・キャンバス』です。原著として英語版が2010年1月に、日本語版として2012年2月に発売された『ビジネスモデルジェネレーション (BMGen)』という本の中で紹介されている考え方です。

 『ビジネスモデルジェネレーション』では、45カ国470人の共著者が累計で4,000時間、足掛け9年間に渡ってさまざまな成功事業を分析した結果、どのような成功事業も以下のようなビジネスモデル・キャンバスに表すことができたとしています。

 上記9つのブロックは、ビジネスモデルを語る上で最も大切な4つの領域である「顧客」「価値提案」「インフラ」「資金の」いずれかをカバーすることができています。そして、『パートナー(KP)』から右に行くほど消費者に近づき、消費者から得たお金は『収益の流れ(RS)』→『コスト構造(CS)』と流れていくことも示しています。

 

スターバックスのビジネスモデルは何が特徴なのか

 このビジネスモデル・キャンバスを使うことで、成功したビジネスモデルのどこに強みがあったのかを知ることができます。

 例として、スターバックスコーヒーについて見てみましょう。… 続きを読む

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矢崎 武一郎

矢崎 武一郎

フリーライター
 
幹部候補生への社員研修を提案する企業で研修プログラムを構築する業務を10年行う。その経験を活かし、現在では人材育成や経営分野に関する記事執筆を行っている。

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