仕事に生かす禅の世界

どんな効果があるのか!?「座禅」にチャレンジ

2015.06.14 Sun連載バックナンバー

 「集中力が増す」「気持ちが穏やかになる」など、さまざまな効用があるとされる座禅。近年では、大企業の幹部研修や予備校で採用されるなど、注目を集めている。初心者にはハードルが高いイメージがあるが、曹洞宗の寺院では、誰でも無料で参加できる「坐(ざ)禅会」(※曹洞宗では「座」ではなく、常用外漢字の「坐」を使用)を開いているところも多い。

 情報の波にのまれ、考えがまとまらないことも多い筆者。仕事の能率を向上させようと、実際に「坐禅会」に参加してみた。

 

「座禅は効果を期待して組むものではない」

 筆者の自宅がある熊本県内で座禅会を開いている寺院をインターネットで検索したところ、数カ所が見つかった。その中から、毎週木曜の午後8時から開いている、熊本市北区にある曹洞宗の寺院「浄国寺」で体験させていただくことにした。

 事前連絡が必要との記載があったため、早速電話。住職によると、いくつかの作法があるので、初回は開始15分前に来る必要があるという。また、体を締め付けない服装の方が適している、とのことだった。

 当日、指定された時間に寺院の本堂へ行くと、開始時間前にもかかわらず、すでに50〜60代風の男性3人が座禅を組んでいた。しばらくすると、中山義紹住職(56 ※年齢は取材時のもの)が現れた。

 中山住職によると、「座禅は効果を期待してやるものではない」のだという。「座禅を組めば仏になれる。仏であることを体現するのが座禅なのです」。分かったような分からなかったような……。仕事に良い影響があれば、との思いから参加を決めただけに、少々ばつが悪かったが、中山住職の「ま、結果として『集中力が増した』というのがよくある話です」との言葉に救われた。

 

いざ組んでみるも……

 続いて組み方の説明を受けた。中山住職によると、まず「座蒲(ざふ)」と呼ばれる座禅用の座布団に腰を下ろし、それぞれの足を反対側の太ももに乗せる。そして背筋を伸ばし、両膝とお尻の3点で体を支えるのだという。

 早速言われた通りに組んでみるも、運動不足がたたり、体が固くて足が組めない。困り果てていると、中山住職がすかさず「両足が難しければ、片足だけ太ももに乗せても問題ありませんよ」とフォローしてくれた。

 ふと周りを見渡すと、… 続きを読む

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田中 森士

田中 森士

戦略PRコンサルタント・熊本市社会教育委員

熊本大学大学院で消費者行動を研究した後、県立高校の常勤講師(地理・歴史)、全国紙記者を経て、現職。地元・熊本に軸足を置きつつ、全国で活動している。企業PRやまちおこしのプロジェクトに携わるかたわら、「伝え方」をテーマにした高校での講演や、これからのPRを考えるWEBマガジン「PR NEXT」の運営もこなす。http://pr-next.com/

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