何が喜ばれる?海外おみやげ事情(第4回)

使えるものが喜ばれる~オーストラリアおみやげ事情

2016.01.25 Mon連載バックナンバー

 オーストラリア人の旅行先として、日本は人気が高い。冬は(南半球のこちらは夏だが)スキーやスノボを楽しむ人が多いし、その他の季節でも時差はほとんどなく、安全・快適・清潔に西洋文化とは違うエスニックなアジアの雰囲気を味わえるからだ。実際以前は日本からオーストラリアへの旅行客数が圧倒的に多かったが、今やオーストラリアから日本へもほぼ同数になっている。人口比ではオーストラリアは日本の約5分1だから、かなりの人気度といえる。

 それだけ日本を訪れる人が多いということは日本からのおみやげを受け取った経験がある人も多いということになり、下手なものは渡せない。では何を日本からのみやげにすればいいのだろうか。

 

浴衣に漢字Tシャツなど、とにかく「使えるもの」を

 おみやげ選びのキーワードは「日々の生活で使えるもの」だ。たとえば浴衣。今や日本の国際空港のお土産物屋でも売られているし、外国人が大好きな浅草の仲見世通りでも人気商品の一つだ。基本的にはそれを着て出歩くことは少なく、無地で味気ないバスローブ代わりに使われることが多い。

 もう少し無難な線を狙うなら「漢字入りTシャツ」はどうだろう。そう、「一番」とか「愛」とか「侍」とかが入ったヤツだ。最もいいパターンはベストという苗字の人に「一番」、ハートさんに「心」というように名前と関連したものだが、なかなか見つかりにくいかもしれない。

 だとしたらダンスをやっている人には「舞」とか、スポーツをやっている人には「勝利」とか、趣味と関係しているものも説明付きであげると喜ばれる。男なら「侍」もいい。だが女性向けだからといって「愛」の漢字Tシャツを贈ると、何らかメッセージも送ってきているのではないかとあらぬ疑いをかけられるので注意が必要だ。実際にそういう関係にある相手限定にしたほうが無難だろう。

 他に喜ばれるおみやげとしては酒好きには当然、日本酒。オーストラリア国内の大きな酒屋なら手に入るのだが、値段もそれなりにするし、何より日本で購入すれば種類が豊富。ところが免税でオーストラリア国内に持ちこめるのは一人2.25リットルまでで、四合瓶わずか3本だ。そして少しでも免税の量を超えると莫大な追徴金が取られるので注意が必要だ。

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君田 亜礼

君田 亜礼

海外書き人クラブ所属

慶應義塾大学卒。オーストラリア在住は15年を超える。自ら執筆する他、リライトの職人でもある。リライターとして参加した書籍は『値段から世界が見える! 日本よりこんなに安い国、高い国』(朝日新書)など多数。

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