読まずに飲むな!海外アルコール事情(第7回)

ビールは自分で造る!~アメリカのアルコール事情

2015.11.25 Wed連載バックナンバー

 ビールはもとより、ヨーロッパ産のイメージがあるワインも、アメリカ産のものが世界的に話題を呼んでいる昨今。そのほとんどは小規模生産で、近年ではウィスキーなど蒸留酒に至るまで、そのクオリティーの高さで多くのファンを魅了しています。

 

ワインの次は蒸留酒! アメリカ各地で人気の試飲ツアー

 カリフォルニア州にワシントン州、ニューヨーク州など、都市郊外にワイナリーが集まり、周辺にブドウ畑が広がるアメリカ。筆者も渡米したてのころ、休暇を利用して友人たちとワイナリー巡りに出かけたものです。昔は無料で次々に試飲できたので、「ワインのはしご酒、しかもタダだなんて贅沢だなぁ~」と、酔っ払いながらの気軽な旅でした。

 近年はテイスティング料を設定し、購入すれば差し引きとするところがほとんどですが、ワイナリー巡りは変わらず人気の週末アクティビティー。ワイナリーで友人たちと集い、ブドウ畑が見渡せるオープンエアのテーブルを囲めば、即席ワイン・パーティーの始まりです。

 また最近では郊外だけでなく、あえて都市部でワインを造るのが流行しており、それらはアーバン・ワイナリーと呼ばれて新たに注目されています。

 一方で、「今はどちらかと言えば蒸留酒が気分」と語るビジネス・パーソンが増えているのも事実。ワインと違い、ボトル1本が高くても少しずつ飲めるので結局は経済的なのだとか。勢いを増す新興ディスティラリー(蒸留所)の存在が、その人気を後押ししています。ジンやウォッカ、さらに焼酎までさまざまな蒸留酒がある中、全米でウィスキー・ディスティラリーが特に数を増やしており、世界的IT企業が集中するワシントン州と、金融の中心であるニューヨーク州という2大ビジネス・パーソン量産地がディスティラリー数でワンツーフィニッシュを決めているのも興味深いところです。

 たとえば、シアトル市内にあるウエストランド・ディスティラリーはウィスキー独特の香りを出すピートという泥炭を含め、原料すべてが地元産というこだわりようで、さまざまな賞を獲得しています。ひと口飲むと、蜂蜜のようなほのかな甘さが爽やかで、筆者お気に入りのひとつ。こうしたディスティラリー群は新産業として、ツアーが催行されるほど活気を見せています。また数年前にはワイン・バーが流行しましたが、今度はウィスキー・バーが同じようにもてはやされ、ブームとなりつつあります。

 

アメリカのナイトライフは午前2時で終了

 アメリカの飲み屋では、ハッピーアワーと呼ばれる夕方あるいは閉店直前の深夜に設定された時間帯に、食事やドリンクが割引価格になったり、お得なメニューが用意されていたりします。ライブミュージック(生演奏)を無料または有料で提供している店も多く、音楽を聴きながら飲む酒は最高です。

 アメリカでも世界的日本食ブームの風が吹いており、… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

ハントシンガー 典子

ハントシンガー 典子

海外在住ライター

東京にて編集職、ライター職を経て渡米。日米で15年以上の経験あり。現在は、フリーランス・エディター/ライターとして日米の雑誌やウェブサイトなどの媒体に寄稿、リライト、執筆活動を行う。現地メディアでコラムを連載するほか、日本での掲載実績としてはビテチョー、マガジンアルク、日経ウーマンオンライン、FQ Japan、OCNなどがある。

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter