読まずに飲むな!海外アルコール事情(第5回)

バーの主役は日本のお酒~オランダのアルコール事情

2014.10.28 Tue連載バックナンバー

スシに便乗?

 オランダ人に「日本と聞いて何を想像するか?」と尋ねると、かつては、「ゲイシャ」「フジヤマ」「シンカンセン」と答えるのがせいぜいだった。しかしここ数年間、少々事情は変わってきているようである。アニメやゲーム・ブームにより日本に興味を抱いたり、ビジネス・パートナーとして日本人と接する機会が増えたりして、オランダとはまったく異なる、魅力的なカルチャーのとりこになった人たちが増えたことにより、日本は『なんかちょっと、クールな国』というイメージが定着しているのだ。

 それに拍車をかけるように、日本食ブームにも火がついた。特に「スシ」人気はとどまることを知らず、今ではどんな村にでさえも、必ずやスシ・バーが存在し、カフェでもスシを提供し、オランダ人のスシ・シェフが腕をふるっている。

 

コメからワインが?

 この日本食ブームに便乗し、スシ以外のプロダクトにも人々の興味が注がれているが、そのひとつが「日本酒」である。

 オランダ人の常識からいくと、コメからできるのは『酢』。スシを作るときに使う、あの酢である。なので、コメが原材料の日本酒も、ちょっと酸っぱいのでは?と単純に考える人が多かった。しかし退社後に同僚と立ち寄るバーなどで、スシによく合う酒として紹介されている日本酒にトライしてみた結果、フリークになってしまったというビジネスマンも多い。

 今から5、6年前までは、日本酒を買うにはアムステルダムの日本食材店か、はたまたドイツのデュッセルドルフにある日本人街まで足をのばさなければ購入できなかった。だが今では大手スーパーであれば日本酒が購入でき、種類を選べるようにまでなった。… 続きを読む

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稲葉 霞織

稲葉 霞織

現地在住ライター

1996年よりアムステルダム在住。政治経済からエンタメまで、オランダに於ける最新情報を各メディアに発信中。海外書き人クラブ所属。

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