食わざる者働くべからず。海外ビジネス街ランチ事情(第4回)

キムチは今や家庭の味ではない?~韓国のランチ事情

2015.10.03 Sat連載バックナンバー

 おいしさとボリュームで有名なのが韓国料理だが、最近は社会の変化とともに変わってきている。ビジネスパーソンのランチとお小遣いからそのあたりをさぐってみよう。

 

かなり色々、ランチの形態 おいしいものいっぱいの国

 財閥系大企業をはじめとする大会社などは、大抵会社の中に社員食堂をもっている。大きな庁舎にもそういう施設がある。たとえばソウル市教育庁の食堂では、職員には4,000ウォン(400円)で日替わりの昼食を用意している。外部の人間でも5,000ウォン(500円)支払えば利用することができる。

 ただこういう施設は混雑するので、並ぶのが嫌な人や変わったものを食べたい人は、外のお店を利用することになるだろう。その辺の事情は日本と似ているが、食べるスタイルに関しては色々な違いがある。

 ひとりメシをテーマにした日本の漫画は韓国でも大人気だが、実際のひとりメシはなかなか定着しない。お弁当派も一定の数いるが、主流とはいえないようだ。お昼は職場の課のみんなで楽しくお店に繰り出してということがよく行われる。

 韓国では元々上に立つ人が経済的にもみんなの面倒をみるという不文律があった。今もその習慣は残っているが、状況が変化しているようだ。上司がおごってくれるときもあるが、誕生日などの特別な日でない限りはその場で金額を頭割りしたり、払う人をもちまわりにしたりする。

 昼食時の簡単な外食のメニューとしては、キムチチゲを代表とするチゲ(鍋)料理、ジャジャン麺という中華料理系の麺料理、牛肉スープであるカルビタンやコムタン、石焼き鍋でご飯を炊き上げたビビンバなど、多様な上に栄養満点だ。

 韓国の食堂ではキムチなどのおかずはおかわり可能なので量が不足ということもない。軽く済ませたい場合は、… 続きを読む

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中村 恵実子

中村 恵実子

韓国在住ライター

海外書き人クラブ所属。1970年徳島県生。徳島大学卒業。韓国国立公州大学校地理学科博士課程中退。現在韓国生活17年目の三児の母。韓国では首都、中規模都市を経て現在では農村に居住。ソウルでの貿易会社勤務、大学での日本語教師や韓国での主婦経験を生かした多分野の地元密着型記事を韓国語と日本語で発信中。「値段から世界がみえる」(朝日新書2012:柳沢有紀夫(海外書き人クラブ)編 韓国パート執筆)

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