食わざる者働くべからず。海外ビジネス街ランチ事情(第2回)

質より量、味覚より満足感~オランダのランチ事情

2014.11.24 Mon連載バックナンバー

噴水を囲んで、楽しいランチ

 かつて私が、オランダの某企業に勤務していたときのこと。朝からPC画面にのめりこんだまま、身じろぎもせず仕事に集中している同僚らが、午前11時すぎになると決まって、そわそわしはじめるのを不思議に思っていた私。どうやら彼らは、ランチについて話し合っているようなのである。

「今日は、どこで食べる?」

「そうだね、●●●●はどう?」

「やっぱり、あそこしかないよね!」

「じゃ、決まり!」

 ということで、彼らは●●●●と呼ばれるカフェだかレストランで、ランチをすることにしたようだ。ならば今日こそ、ぜひ私も!ということで、彼らのランチに同行させてもらうことにした。

「●●●●って、そんなに美味しいの?」と私が尋ねると、

「???」

 私の顔を、穴が開くほど見つめる同僚。

「そこって、レストラン? それともカフェかなにか?」

 そう言った私の顔をみて、彼らはいっせいに吹き出した。なんでも●●●●というのは、会社の近くにある噴水の名前なのだという。つまりその噴水を囲みながら、みんなで一緒にランチをするというのだ。ならば、話はわかった。オランダらしく、チューリップなんぞが咲き乱れた美しい庭園内にある、巨大な噴水を眺めながら、ピクニック気分でランチをするのだろう。と、そんなことを想像したら、なんだかものすごく嬉しくなった。

 しかし期待は見事に大はずれ。… 続きを読む

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稲葉 霞織

稲葉 霞織

現地在住ライター

1996年よりアムステルダム在住。政治経済からエンタメまで、オランダに於ける最新情報を各メディアに発信中。海外書き人クラブ所属。

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