元ヘッドハンターの提言、あなたもいつか気付くはず(第6回)

最も大切な仕事は“回収”ではなく“支払い”

2014.11.12 Wed連載バックナンバー

 言うまでもないことですが、会社の経営とは、お得意さまからお金をもらい、出入り業者にお金を支払うことで成り立っています。回収業務と支払い業務はビジネスパーソンにとって大切な仕事ですが、多忙な時期には面倒くさいと思うこともあるかもしれません。中でも、出入り業者から届いた請求書を経理に回す作業はおざなりになりがちなものです。

 今回は、“支払い業務”はビジネスパーソンにとって最も大切な仕事なのだということをお話ししましょう。

 

入金までフォローできれば一人前

 多くの新卒入社したビジネスパーソンが学ぶ仕事のひとつに、お得意さまに提出する請求書の作成方法と、出入り業者から届く請求書の処理方法があります。特にお得意さまに提出する請求書については、間違いのないように、お得意さまの締日に間に合うように提出することを教えられます。

 社会に出たばかりの頃は、請求書に関する作業を面倒に感じていた人も多いのではないでしょうか。お得意さまからの入金が自分の給料になるという意識が希薄ということもあるでしょう。また、本業の仕事を覚えなければならない時期ですから、請求書の作成や処理にまで頭が回らないという人もいたかもしれません。

 入社して少しずつ責任のある立場を任されるようになってくると、お金の回収業務が大切な仕事となってきます。お得意さまの締日と入金日を確認し、指定された日に入金があるように気を配らなければなりません。特に、新規開拓した会社との最初の取引においては、自分の会社の口座に無事入金されたことを確認すると安堵感を覚えるものです。

 時折、お得意さまの手違いで指定日に入金されていないことがあるかもしれません。その時には、会社を代表して入金されていない旨を先方に伝え、入金が遅れた理由と改めての入金日を確認しなければなりません。

 営業担当としては、お得意さまの担当者に入金されていないことを伝える作業は気の進まないものですが、お金の回収こそがビジネスパーソンの仕事と認識して、早急に対応しなければなりません。そして、入金までしっかりとフォローできるようになると、社内では一人前と評価されるようになります。

 

注意力が散漫になりがちな支払い業務

 ビジネスパーソンの日々の業務においては、お金の“回収”には細心の注意を払うものの、お金の“支払い”に関しては気が緩みがちになるものです。そして、出入り業者から届いた請求書を、会社のデスクの机に仕舞い込んで、そのまま忘れてしまうということもありがちな話しです。

 そのような請求書が自分のデスクで眠っている場合には、支払い期日に入金されていないという連絡が来るまで気付かないこともあります。本業の仕事では何度もチェックする人でも、請求書については重要度が低くなってしまうのです。

 特に営業以外の部門、すなわちお金の回収を行なわない部門の人に、支払いに関する意識の薄い人が見られます。

 実は、ビジネスパーソンにとって最も大切な仕事は“回収”ではなく“支払い”です。… 続きを読む

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南 武志

南 武志

フリーランサー

広告代理店、PR会社での勤務を経て、広告業界専業のヘッドハンターとして9年間活動。20代から50代までの数多くの転職希望者と本音で語り合った経験を元に、若き組織人への提言をまとめる。

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