元ヘッドハンターの提言、あなたもいつか気付くはず(第5回)

不満分子は自分が思っているほど優秀ではない

2014.11.04 Tue連載バックナンバー

 置かれた環境に関わらず自分の仕事に邁進する社員と、不平不満ばかり言っている社員。職場には色々なタイプの社員がいますが、よく観察してみると、会社や上司への不満ばかり言っている社員は、口で言うほど優秀ではないことが分かります。

 今回は、本当に優秀な社員は“不満分子”にはならないということを述べていきたいと思います。

 

どの会社にもいる不満ばかり口にする社員

 少人数の会社ではあまり見かけませんが、社員数が多くなり、社内で上司と部下の関係が構築されるようになると、企業の業績や社風に関わらず、不満ばかりを漏らす社員が出てくるものです。いわゆる“不満分子”と呼ばれる社員です。

 この人たちは、ランチタイムやアフターファイブになると仲間同士で飲食に出掛け、会社や上司への不満をグダグダと並べます。特に仕事が終わった後にお酒が入ると、不満が止めどなく溢れ出してきます。

 「業績が低調なのに社長はゴルフばかりしている」「あの上司とは根本的に合わない」「しっかりと稼いでいるのに昇給なしかよ」などの不満とともに、さらには「あいつは上役に取り入るのが上手いからな」というように同僚社員の悪口まで飛び出してきます。

 不満ばかり言っている社員には共通点があります。それは、自分のことを優秀だと思っていることです。

 確かに、不満ばかり言っている社員は有能か無能かという分け方をすると、有能の部類に入ることが多いでしょう。また、同じ会社の人たちからも、特に年下の社員からは優秀な人だと思われていることが多いものです。後輩社員の中には、不満ばかりを述べている先輩をお追従する者すら出てきます。

 しかし、この種の社員は、会社の上役からは意外と評価されていないものです。そのことが、さらに本人の不満を募らせていきます。

 

ピンチで責任を転嫁する不満分子

 不満ばかり言っている人は、自分が思っているほど優秀ではありません。

 不満分子と言われる社員は、順調に仕事が進んでいる時は良いのですが、大きなピンチを迎えると急に怖気づくものです。そして、「あいつがミスをするからピンチになった」というように、他の社員に責任を転嫁するのです。特に自分よりも上役の人のエラーでピンチを招いた場合は、それ見たことかと捲し立てるように上役の悪口を並べます。

 ピンチを脱するにはどうすればいいのかという議論ではなく、なぜピンチに陥ったのかを議論しようとします。そして、自分は何も悪くないのにという態度を取ります。さらには、どうして自分が尻拭いをしなければならないのだ、ということを平気で口にするようにもなります。

 本当に優秀な人は、… 続きを読む

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南 武志

南 武志

フリーランサー

広告代理店、PR会社での勤務を経て、広告業界専業のヘッドハンターとして9年間活動。20代から50代までの数多くの転職希望者と本音で語り合った経験を元に、若き組織人への提言をまとめる。

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