元ヘッドハンターの提言、あなたもいつか気付くはず(第4回)

上司と部下の相性は“聞き手”と“読み手”で決まる

2014.10.20 Mon連載バックナンバー

 あなたは物事を理解する時に、耳で聞いた方が理解できますか? それとも目で読んだ方が理解できますか? 詳しく説明しているつもりなのに相手の反応が今ひとつ、という場合は、この相性が合っていないのかもしれません。

 今回は上司と部下の例などとともに、“聞き手”と“読み手”の違いとその対策について話しを進めていきましょう。

 

職場でよく見る上司と部下のすれ違い

 あなたは、これまでに次のような体験をしたことはありませんか?また、次のような光景を目にしたことはありませんか?

 ある上司と部下との会話です。部下が上司に対して、前日に行なわれたお得意さまとの会議の模様を報告しようとしています。

例1)
部下は、前日の夜に作成した報告書を持って上司に報告に行きます。上司は報告書を受け取ると書面に目を落とします。ただ、じっくり読んでいるというよりは、走り読みをするような感じでペラペラと頁をめくっていきます。そして、ひと通り目を通すと部下に告げます。「悪いけど、ここに書かれてあることを簡単に口で説明してくれないか」。

例2)
部下は、お得意さまとの会議での発言とそのニュアンスを頭の中で反芻しながら、上司の元に報告に行きます。そして、10分以上にわたって詳しく秩序立てて説明しました。上司も時折うなずきながら部下の報告に耳を傾けています。部下からの報告が終わった時、上司が口を開きます。「悪いけど、今言ったことを簡単なレポートにまとめてくれないか」。

 これらは会社でよく見られるシーンです。上司としては、しっかりと理解するために「口で説明して欲しい」とか「レポートにまとめて欲しい」と頼んだのですが、部下の方では堪ったものではないと感じるかもしれません。

 このようなことは“聞き手”と“読み手”の相性に起因するものです。

 

物事を理解する上での“聞き手”と“読み手”

 人間は物事を理解する時、耳で聞いた方が理解できるタイプと、目で読んだ方が理解できるタイプとに分かれます。これはP.F.ドラッカー氏が自らの著書で述べている理論で、ドラッカー氏は著書の中で、耳で聞いた方が理解できるタイプを“聞き手”、目で読んだ方が理解できるタイプを“読み手”と定義づけています。

 そして、人間はいずれかの能力に優れ、もう一方は苦手としていると述べています。… 続きを読む

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南 武志

南 武志

フリーランサー

広告代理店、PR会社での勤務を経て、広告業界専業のヘッドハンターとして9年間活動。20代から50代までの数多くの転職希望者と本音で語り合った経験を元に、若き組織人への提言をまとめる。

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