元ヘッドハンターの提言、あなたもいつか気付くはず(第2回)

会社の後輩は、自分を成長させる最高の反面教師

2014.10.07 Tue連載バックナンバー

 職場の部下や後輩たちを見ていると、注意したくなる言動もあるでしょう。しかしそのような言動を、かつてのあなた自身もとってはいなかったでしょうか。当時は気づかなかったことでも、部下や後輩の言動を客観で気に見ると、それがいいことなのか、はたまたよくないことなのか、分かるものです。

 今回は、部下や後輩の行動から学べることについて紹介しましょう。

 

年下の非常識な行為に気付かされることがある

 雑誌を片手に喫茶店に入ると、半分くらい客席が埋まっている店内に学生と思われるグループが一角を占めています。そして、賑やかにおしゃべりに興じています。学生たちは意気が高揚してきているのか、次第に声が大きくなり、彼らの話し声が、店内の他のお客さんに迷惑と思えるほどのボリュームになってきました。

 ふと自分の学生時代を思い出します。「自分も学生時代は、このような迷惑をかけたことがあったな……」。

 あの当時の自分は、友人との会話に入ることで必死だったし、周囲の迷惑など考える余裕もなかった。たとえ迷惑をかけていると自覚していても、声のトーンを落とすことなくしゃべり続けた。

 「そういえば、騒がし過ぎてお店の人から出て行ってくれと言われたこともあった……」
 そこまで思い出した時に、周囲の人たちに迷惑をかけていた自分の姿を思い出して、あの時の自分が恥ずかしくなってきます。

 似たような体験をしたことはありませんか?人間は、自分よりも年下の人たちの非常識な行為に接した時に、現在の彼らに以前の自分を重ね合わせて、当時の自分を恥ずかしいと思うことがあります。会社組織においては、自分のかつての間違いを気付かせてくれるのが後輩社員です。

 

後輩社員は自分を映す鏡

 十人十色と言われるように人間の性格は人それぞれですが、それでも自分と似た性格の人が存在します。特に企業の入社試験においては、面接官が毎年同じであれば、当然、選考基準も同じということになりますので、自分と似た性格の人が採用されることも多くなります。

 以前の自分と同じ言動や行動を取る後輩社員を目にする機会が多くなることは、起こって当然なのです。

 日本には「人の振り見て我が振り直せ」という諺があります。他人の行状の中に嫌な部分があれば、自分はそのような行いをしないように襟元を正しなさいという意味ですが、まさに後輩社員は“自分を映す鏡”です。

 さて人間は、年上の心理よりも、年下の心理の方がよく分かるものです。… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

南 武志

南 武志

フリーランサー

広告代理店、PR会社での勤務を経て、広告業界専業のヘッドハンターとして9年間活動。20代から50代までの数多くの転職希望者と本音で語り合った経験を元に、若き組織人への提言をまとめる。

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter