成果主義から「楽しめる仕事・職場」幸福主義へ(第4回)

社員が楽しみ、挑戦できる職場環境が成果を生み出す

2014.12.29 Mon連載バックナンバー

 成果主義が根本的に持つ問題に対する解決の糸口を、社会学、心理学的見地から明らかにする本連載。第3回では、成果主義を導入しながら従業員の幸福感を生み出すためには、企業の理念や人事・評価制度が社員の行動と合致していることが重要であることを説明した。

 最後の第4回目では、社員の「成果」ではなく、社員が「楽しい」と感じるための環境を作り出すマネジメントの面について考える。

 

「仕事はきつく、遊びは楽しい」という考え方から脱却せよ!

 現在の日本においては、新興企業を中心として、楽しい職場づくりはかなり進んでいる。しかし、我々の意識の中には、まだまだ仕事は厳しく、遊びは楽しいもの、という考え方が無意識のレベルで根強く残っている。仕事中に楽しんではいけないし、仕事中に楽しんでいると、仕事をしているにも関わらず、遊んでいる、サボっていると受け取る、という意識がある。付き合い残業や、取りづらい有給なども、共通の意識に根付いた問題である。我々は、制度の導入以前に、こうした意識レベルを変える必要があるのだ。

 だが、これまで見てきた通り、仕事は辛く、楽しいことは遊びからのみ生まれるものではない。楽しく仕事はできるし、仕事から楽しいという感覚も生じる。第2回目でも取り上げたが、仕事に没頭すればするほど成果が出るもの(フロー理論)。楽しければ楽しいほど、仕事に打ち込むことができ、成果も上がるのである。仕事は楽しいものであり、仕事を楽しむことで人生が充実すると信じられたなら、ためらうことなく、人々はそれを目指す。人々は仕事に打ち込み、自然と成果が上がるはずなのである。

 根本的な解決策とは、その意識改革である。社員の幸せと、楽しい仕事、楽しい職場という幸福主義の下、制度を導入し、行動を変えていき、理念とルールと行動を合致させ、純粋に仕事に打ち込むのである。

 

その人にとっての「フロー」をどう作り出すか… 続きを読む

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峯 英一郎/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

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ライター・キャリア&ITコンサルタント

IT企業から独立後、キャリア開発のセミナーやコンサルティング、さまざまな分野・ポジションで活躍するビジネス・パーソンや企業を取材・執筆するなどメディア制作を行なう。IT分野のコンサルティングや執筆にも注力している。
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