経営者が知っておきたいビジネス理論入門(第33回)

無駄のない新規事業を実現する3つのポイントとは?

2015.03.03 Tue連載バックナンバー

 最近の変化の激しいビジネス環境においては、大企業が多額の予算をかけて十分に準備したとしても、ビジネスで成功できるかどうかは保証されるものではありません。

 今回はGE(ゼネラル・エレクトリック社)にも導入され効果を発揮している『リーン・スタートアップ』と呼ばれる新規事業を成功に導く戦略の導入ポイントについてお伝えしていくことにしましょう。

 

大企業でも効果を発揮する『リーン・スタートアップ』

 第31回の記事では、ベンチャー企業がいきなり未知の市場を目指す際に、情報不足から失敗する確率を減らすために有効な『仮説志向計画法』という手法をお伝えしました。

 先の見えないマーケットでは、時間をかけて事業計画を立てて望んでも、予想外の事態が発生し、計画通りに行かないことはよくあることでしょう。

 もし、そうだとすると調査はそこそこに仮説に基づいて計画を立て、小規模にビジネスをスタートさせて、結果をモニターしながら事業計画を修正することにより大きな失敗を避けることも可能になるというわけです。

 このような手法は、現状主にベンチャー企業によって活用されていますが、実のところ、先の読めないマーケットでビジネスを展開する大企業にとっても現状を打破する重要な鍵を握る戦略といえます。

 これまで大企業は莫大な資金と時間をかけて、入念に事業計画を作成し、計画に基づいて事業を展開していくことが定石でした。

 ところが、このような従来方式のスタートアップを実践しても、ハーバード・ビジネス・スクールのゴーシュ氏が最近行った調査によれば、失敗率はなんと75%にも達するそうです。

 大企業にとっても市場環境が読み切れずに、高い失敗確率に甘んじるという事実を踏まえれば、ベンチャー企業のように、まずは行動を起こしてから軌道修正を行うという新たなスタートアップ手法の導入を検討する価値は十分にあるといえるでしょう。

 このようなスタートアップ手法は、『リーン(無駄のない)・スタートアップ』と呼ばれ、実際にゼネラル・エレクトリックなどの大企業でも採用されて効果を発揮しています。

 

大企業が『リーン・スタートアップ』を取り入れて成功を収める3つのポイントとは?

 リーン・スタートアップの概念を大企業が取り入れるためには、3つのポイントでパラダイムシフトを起こしていく必要があります。… 続きを読む

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安部 徹也

安部 徹也

株式会社 MBA Solution 代表取締役

株式会社 MBA Solution 代表取締役。2001年MBAを取得後、経営コンサルティングの事業で起業。近著に『最強の「イノベーション理論」集中講義』 (日本実業出版社)や『ぐるっとマーケティング』(すばる舎リンケージ)などがある。

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