経営者が知っておきたいビジネス理論入門(第6回)

4つの事業タイプに応じた適切な戦略の構築法

2014.04.25 Fri連載バックナンバー

 収益性を高めるには適切な戦略が重要な鍵を握ります。今回は『アドバンテージマトリクス』というフレームワークを活用して、競争優位を確立し高い収益性を実現する戦略の立て方をお伝えしていきましょう。

 

異業種の攻勢の前に苦戦が続き市場の縮小が顕著なスーパー業界

 消費税率が5%に引き上げられた1997年の17兆円弱をピークに、2013年には13兆円弱と、ここ16年で20%を超える市場の縮小に悩まされるスーパーマーケット業界(市場規模については日本チェーンストア協会調べ)。

 この16年の間に、デフレによる厳しい値下げ競争が繰り広げられたり、コンビニエンスストアとの競争が激化したり、スーパーを取り巻く環境は悪化の一途を辿ってきました。

 そして、もう一つ見過ごせないのが楽天市場やアマゾンなどのネット企業の躍進でしょう。

 最近ではネット企業もスーパーの主要商品である食料品の取り扱いを開始するなど品揃えを充実させた影響で、これまでスーパーで購入していた商品をネットで購入するという顧客も急速に増えてきているのが事実です。

 地域によっては当日、遅くとも翌日には配送できる流通網を整備し、顧客の利便性を高めていることもその大きな要因に挙げられるでしょう。

 スーパー業界は、このような大手ECサイトの攻勢を指をくわえて傍観するのではなく、もちろんネット事業の拡充に力を注いでいます。

 スーパー各社のネットスーパーの会員数は、セブン・アンド・アイで145万人、続いてイオンが100万人と大手では100万人を超える水準まで拡大してきています。

 ただ、楽天の会員数が8,976万人に達していることを勘案すれば、ネットスーパーが大手ECサイトと肩を並べるには更なる会員の拡大が必要となってきます。

 このようにインターネットを通した販売においてもスーパーが苦戦する中、ウォルマートの子会社として事業を展開する西友が独自の取り組みに挑戦し、注目を浴びています。… 続きを読む

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安部 徹也

安部 徹也

株式会社 MBA Solution 代表取締役

株式会社 MBA Solution 代表取締役。2001年MBAを取得後、経営コンサルティングの事業で起業。近著に『最強の「イノベーション理論」集中講義』 (日本実業出版社)や『ぐるっとマーケティング』(すばる舎リンケージ)などがある。

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