経営者が知っておきたいビジネス理論入門(第5回)

異業種コーヒー戦争から学ぶポジションに応じた戦略

2014.03.28 Fri連載バックナンバー

日本列島が“コーヒーブーム”に沸く

 ここ最近、日本列島が“コーヒーブーム”で沸いています。

 この“コーヒーブーム”に火をつけたのがセブンイレブン。セブンイレブンは、店内で注文を受けてから1杯1 杯機械で豆を挽き抽出する本格派コーヒーを販売する「セブンカフェ」を2013年1月に開始。喫茶店に負けるとも劣らないコーヒーがわずか 100円から購入できるということで瞬く間に人気に火が付き、セブンカフェで販売するカウンターコーヒーは、販売開始から半年経たずして 5千万杯を超える驚異的な売上を記録。そして、2014年2月末までには4億5千万杯を突破する大ヒット商品となりました。

 コンビニエンスストアでは、おにぎりやおでんなど、集客の目玉となり得る“戦略商品”が数々ありますが、コーヒーがまさにその主役級に躍り出た格好となります。セブンイレブンでは、この「セブンカフェ」を導入して以降、これまで顧客の波が途切れていた時間帯でもコーヒーを目当てに来店するお客様が増え、お菓子やスイーツなどとの併せ買いの効果も顕著なため、 1 万5千店舗を超える全店に「セブンカフェ」を導入し、好業績を牽引していく“主役”として大きな期待を寄せています。

 コンビニ業界では“王者”セブンイレブンに負けまいと、ローソンは「マチカフェ」、そしてファミリーマートは「ファミマカフェ」を展開し、100円程度で手軽に本格的なコーヒーが味わえる激しい“店内カフェ戦争”がヒートアップしています。そして、各社が積極的なプロモーションを展開した結果、コーヒーの大きな需要開拓につながっているのです。

 

“コーヒーブーム”の陰で泣く企業も……

 この降って湧いたようなコーヒーブームを苦々しく思っている業界も存在します。… 続きを読む

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安部 徹也

安部 徹也

株式会社 MBA Solution 代表取締役

株式会社 MBA Solution 代表取締役。2001年MBAを取得後、経営コンサルティングの事業で起業。近著に『最強の「イノベーション理論」集中講義』 (日本実業出版社)や『ぐるっとマーケティング』(すばる舎リンケージ)などがある。

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