歴史書店 三冊堂(第7回)

歴史好きの女性を生んだ「戦国BASARA」の魅力とは

2014.10.04 Sat連載バックナンバー

 “鉄子”とか“釣りガール”とか、かつては男子の趣味といわれていたジャンルへの女子の進出が大変進んでいます。それは歴史界も同じです。歴史好きの女性たちも誕生して久しいです。

 この歴史ファンの女性たちが爆発的に増えた原因とはなにか、ご存じでしょうか? プレイステーション2やプレイステーション3をプラットフォームにするゲーム「戦国BASARA」シリーズ(カプコン)が、女子に大ウケしたからです。

 この戦国BASARA、なぜ女子にウケたのか? その理由としては、「かっこよさ優先主義」が貫かれているからという点があるでしょう。

 そもそも戦国BASARAに登場する武将は、おおよそが髷(まげ)やヒゲとは無縁のイケメンです。さらに、戦場へ向かうというのに、鎧や兜とも無縁です。

 たとえば戦国BASARAに登場する真田幸村や長曾我部元親は、上半身裸にジャケットを羽織っただけの大変セクシーかつラフなファッションで、銃弾や矢が飛び交う戦場を駆け回ります。「死なんのかい!」とつっこむ使命感に駆られますが、この独特の世界観こそが、戦国BASARAの「かっこよさ優先主義」です。「それおかしいよね?」とか「それ死ぬよね!?」というツッコミが一瞬思い浮かびますが、きちんとしたキャラクター像を落とし込めば「かっこいいからいい!」と認められてしまうのです。

 この「かっこよさ優先主義」を貫いたからこそ、日本史が全然わからなくても、男らしさあふれる戦国気分を楽しめるというおもしろさが生まれたのです。

 しかし一部の歴史ファンからは、戦国BASARAの独特の世界観を問題視する声もあります。… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

連載記事

土方歳三、北へ――京都以降の新選組をたどる
かみゆ歴史編集部

かみゆ歴史編集部

歴史コンテンツメーカー

歴史関連の書籍や雑誌、デジタル媒体の編集制作を行う。ジャンルは日本史・世界史全般、アート、日本文化、宗教・神話、観光ガイドなど。おもな編集制作物に『日本の山城100名城』(洋泉社)、『一度は行きたい日本の美城』(学研)、『戦国合戦パノラマ図鑑』(ポプラ社)、『系図でたどる日本の名家・名門』(宝島社)、『大江戸今昔マップ』(KADOKAWA)、『国分寺を歩く』(イカロス出版)など多数。お城イベントプロジェクト「城フェス」の企画・運営、アプリ「戦国武将占い」の企画・開発なども行う。公式サイトはwww.camiyu.jp

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter