セキュアかつ便利なネットワーク環境を手に入れる

“クラウド時代”の無線LANサービスの選び方

2015.07.03 Fri連載バックナンバー

 ケーブルを使わずにネットワークに接続できる無線LAN(Wi-Fi)は、便利な一方で高価な機材をそろえる必要があったり、安全に使うためのノウハウが必要であったりと、その導入には“高いハードル”がありました。このような課題を解決し、手軽に無線LAN環境を導入できるのが「クラウド型無線LANサービス」です。ここでは、無線LANのメリットやクラウド型無線LANサービスの内容と選び方について解説していきます。

 

オフィスや店舗、工場などさまざまな場所で便利な無線LAN

 「営業所などで働き方改革を推進する上で、スマートフォンやタブレット端末を業務で活用したい」あるいは「フリーアドレスやペーパーレスで業務をしたい」といったニーズに応えるため、多くの企業で導入が進んでいるのが無線LAN、あるいはWi-Fiと呼ばれているネットワーク環境です。普及当初の無線LAN製品には、有線LANに比べて通信速度が遅いという課題がありましたが、現在では有線LANと遜色ない数百Mbps~1Gbps以上で通信が可能な規格が登場したことで、快適に利用できる環境が整っています。

 無線LANを利用して、会議や打ち合わせのために来訪したゲストのためのインターネット接続環境を提供したいと考える企業も増えています。自社の従業員が利用する社内の無線LAN環境をそのまま提供するとセキュリティ上の問題が生じるため、社内LANには接続できない、インターネットだけを利用できる無線LAN環境を提供するというわけです。このようなネットワークがあればゲストに喜ばれるのはもちろん、会議中における資料のやり取りなどにおいても便利でしょう。

 ケーブルが不要の無線LANのメリットを享受できるのは、オフィスだけに限りません。たとえばコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどでは、商品の発注を行う際に専用のタブレット端末(DOT/Dynamic Order Terminal)やPOSが使われていますが、従来の端末は、ネットワークに接続されているストアコンピュータと有線で接続しなければ発注が完了しませんでした。しかし、現在では無線LANに対応した端末が登場しており、それを利用することで、わざわざストアコンピュータのある場所まで行かずに売り場から直接無線LANを介して発注業務が行えるようになります。またPOSシステムを導入せず、LANケーブルを接続する端子の無い汎用的なタブレット端末を活用するケースもあります。

 工場においても無線LANは有効です。たとえばピッキング業務において無線LANとハンディターミナルを組み合わせれば、ピッキングした部材や商品の情報を即座にシステムに反映することが可能になり、リアルタイムな在庫管理や出荷業務の効率化が図れます。

 

安易なアクセスポイントの設置は重大なセキュリティ問題に

 このように便利な無線LANですが、活用する上で気を付けたいのがセキュリティです。ケーブルという物理的な媒体を使って通信を行う有線LANとは異なり、無線LANが通信に利用する電波は目に見えず、また広範囲に到達します。電波が届く場所であれば、従業員でなくても無線LANでネットワークに接続し、社内のシステムなどへアクセスできてしまうというわけです。

 電波の傍受による盗聴にも注意しなければなりません。前述したように電波は広い範囲に届くため、たとえばオフィスの外で電波を傍受し、通信内容を盗み見るといったことも不可能ではありません。

 そこで必要となるのが、無線LANを利用するための端末やユーザーの制限、そして通信内容を暗号化する仕組みです。ビジネスでの利用を想定した、企業向けの無線LAN製品にはこれらの機能が備えられていますが、気を付けたいのは家電量販店などで販売されている、個人ユーザー向けの製品です。… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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