「電話もクラウド」の時代がやってきた!(第2回)

活用事例に学ぶ! 働き方を変えるPBXとは

2015.02.04 Wed連載バックナンバー

 従業員の働き方を改革し、生産性の向上を図るために、先進的な企業で導入が進んでいるのがクラウド型PBX/UCサービスです。また、Office 365やGoogle Appsと連携して使う企業も現れています。幾つかの事例を紹介しながら、これらのクラウドサービスのメリットや導入のポイントを解説していきます。

 

働き方改革の抵抗勢力となり得る既存の内線環境

 近年、生産性の向上に向け、「働き方改革」に取り組む企業が増えています。具体的な施策としては、まず外出先や自宅で業務を行える環境の整備が挙げられるでしょう。オフィスの外にいても、インターネットを介して必要なシステムにアクセスして業務を遂行できれば、時間の無駄を省けることになり、業務効率の改善につながるのではないかという考え方です。

 さらに、オフィスのフリーアドレス化に取り組む企業も少なくありません。従来の日本のオフィスは、部や課ごとに“島”をつくり、その中に個々の従業員ごとに机を割り当てるスタイルが一般的でした。これに対してフリーアドレスを採用したオフィスでは、自分の机を決めず、その時々の業務や作業内容に応じてオフィス内の好きな場所で仕事をすることが可能です。たとえば独りでじっくりと考えながら資料を作成したいときは集中作業スペース、複数人が共同で作業するといった場面では4~6人でシェアできる大きな机を使うといった具合です。

 しかしながら、いずれも課題となるのは、「音声によるリアルタイムのコミュニケーションをどのようにして実現するのか」ということです。外出している人との音声通話手段としては携帯電話が一般的ですが、当然ながら通話のたびに料金が発生するため、コスト負担が大きいのが難点です。

 実はフリーアドレス化にも同様の問題があります。従来のPBXで構築された内線電話網は、“島”に置かれた1つのビジネスフォンを共用することを前提としていたり、各人に内線番号が割り当てられている場合でも、ビジネスフォンが机に固定されていることを前提としていたりするケースがほとんどです。このように内線番号と場所が密接に結び付いているため、日によって作業場所が異なる可能性があるフリーアドレス化には、既存のPBXは対応できないのです。

 

クラウド型PBXを採用し、部門間の壁を取り払ったA社

 このような課題を解決するために、クラウド型PBXの導入に踏み切ったのがA社です。同社はいつでもどこでも働ける環境の推進に向け、さまざまな施策を展開していましたが、その中で最大の課題として残ったのが内線電話でした。前述したように人(に割り当てられた内線番号)と場所が密接に結び付く従来の内線環境では、自席にいなければ内線電話を受けられず、席に縛られないワークスタイルを実現できなかったのです。

 これらの課題を解決するため、同社が選択したのはNTTコミュニケーションズのクラウド型UC(Unified Communication)サービスである「Arcstar UCaaS」でした。クラウド型PBXやクラウド型UCサービスでは従来のような固定のビジネスフォンのほか、携帯して持ち歩けるスマートフォンやモバイルパソコンなど、さまざまな端末を内線端末として使えるため、自席に縛られない働き方との相性がよくなっています。… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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