改めて学ぶ、クラウド講座(第3回)

クラウドの効果を最大化する活用術

2014.08.20 Wed連載バックナンバー

ネット企業におけるクラウド活用

 スタートアップ企業などの中小企業は、新しくサービスを提供し事業を展開するにあたって、サーバーなどのITシステムへの投資が大きな負荷となっていましたが、クラウドサービスの普及に伴い、必要な時に必要な分だけリソースを使えることで、スタートアップ企業にとっても、事業を立ち上げる上で有効なツールとなっています。

 スタートアップ企業においては、新規事業を立ち上げるにあたって、設計に時間をかけるのではなく、アイデアをすぐに小さい段階で実践に移し、短期間で仮説の検証とピボット(小さな方向転換)を繰り返し、ユーザーからの声で方向転換し、事業を加速させていくというプロセスであるリーンスタートアップの手法が多く用いられています。

 リーンスタートアップの手法とクラウドとは親和性が高く、企業の成長や事業拡大にあわせてコンピューティングリソースの増減が可能となり、より効率的なリソース環境でサービス開発ができ、自社のシステムの運用構築などに稼働から解放され、自社のコア業務や顧客の利益になる業務に集中することができます。

 サービス自体がユーザーにとって利用価値の高いものであれば、企業規模に関係なく、リソースを増やしていくことで事業の拡大ができます。さらに、大手企業が提供するサービスのラインナップの一部に組み込まれていれば、その巨大なプラットフォームの恩恵を受け、グローバルにサービスを提供し、事業を拡大していくことが可能となります。

 クラウドサービス事業者の多くは、スタートアップ企業を支援するために開発者向けのコンテストなどを開催し、優秀な開発者に対して、開発支援や投資支援、コワーキングスペースの提供、そして、クラウド環境の提供を行うなど、将来の成長が見込まれる顧客に対しての支援も行っています。

 いくつかスタートアップ企業のクラウドサービスの活用事例をご紹介しましょう。… 続きを読む

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林 雅之

林 雅之

NTTコミュニケーションズ株式会社 クラウドサービス部勤務。政府のクラウドおよび情報通信政策案件などの担当を経て、2011年6月からクラウドサービス部にてのサービス企画開発、マーケティング等を担当。一般社団法人クラウド利用促進機構(CUPA) 総合アドバイザー。国際大学GLOCOM客員研究員。著書『オープンクラウド入門 (インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門 (創元社)』ほか

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