女性が活躍する企業は強くなる!(前編)

管理職必見!女性を活かせる職場の作り方

2014.07.03 Thu連載バックナンバー

 誰もがワークライフバランスを考えた働き方ができる「ダイバーシティ経営」導入がいま企業必須の課題だ。自らも2人の息子を育てる“イクメン”であり、父親の介護にも携わるダイバーシティ研究の第一人者・渥美由喜氏に「女性活躍」を軸に、その実情と効用について伺った。

<渥美 由喜 氏 プロフィール>
1968年生まれ。1992年東京大学法学部卒業後、富士総合研究所や富士通総研で社会保障や労働雇用、少子化問題などを専門に研究。現在は東レ経営研究所の「ダイバーシティ&ワークライフバランス研究部」で研究部長兼主席コンサルタントを務める。2人の子どもを育てる“イクメン”体験や、父親の介護に携わる自身の経験もベースに、「ライフ」と「ワーク」をともに充実させる施策や提言を国や企業に向け活発に行っている。『企業参加型子育て支援サービスに関する調査研究』座長(内閣府)、『イクメンプロジェクト』委員(厚生労働省)。著書に『少子化克服への最終処方箋』、『イクメンで行こう! 育児も仕事も充実させる生き方』などがある。

 

労働力人口が半減する日本でダイバーシティ経営は必然

――そもそも「ダイバーシティ経営」とはどんなものか、その点からお伺いしたいと思います

 「ダイバーシティ」を直訳すると、「幅広く異なるものが存在する」といった意味合いですが、「ダイバーシティ経営」とは男性、女性、国籍、障がい者など、その“違い”を尊重してさまざまな人々を受け入れ、その属性の“違い”を経営戦略に生かして成長の糧にしようというものです。

 私流にひと言で表現すると、「属性の多様性と1人ひとりの多面性を生かし、大きく企業が成長する経営戦略」です。異なった価値観や文化を持つ属性以外にも、たとえば育児や介護などといった“ライフの多様性”も仕事にフィードバックして生かしていけるような職場でなくてはなりません。

――渥美さんも仕事以外にさまざまな顔をお持ちですよね

 わが家は妻も働いていますので、私は『会社員』という立場のほかに、『家事』、2人の息子の『子育て』に加え、父親の『介護』と『看護』、そして週末には、趣味で地域の『子ども』を集めた遊びのイベントもやっています。私はこれらの頭文字をとって、“6Kライフ”とシャレているのですが、私の人生にとってはどれも欠くことのできない大事な要素です(笑)。

 ダイバーシティ経営は、仕事と生活の調和を図る「ワークライフバランス」という考え方と切り離して考えることはできません。女性管理職を増やしたからと言って、これまで男性社員に強いてきた長時間労働が当たり前の職場では「キャリアと育児のどちらを取るか」と選択を迫るようなことになりかねません。女性に限らずさまざまなライフスタイル、志向を持った人たちがそれぞれの条件に応じたワークスタイルでやりがいのある仕事ができ、またプライベートでも充実した活動ができてこそ、初めてダイバーシティ経営が成功したと言えるのではないでしょうか。

――ダイバーシティ経営が日本でなぜ、現在(いま)求められているのでしょうか

 「ワークライフバランス」の充実以外に、日本特有の問題としては、労働力人口の急激な減少があります。つまり、これまでのように日本人男性、健常者を中心とした労働力だけでは、日本経済が立ち行かなくなるという危機が目前にあるからです。… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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