最新動向に見る「クラウド化」のメリットとポイント(第4回)

クラウド移行で気を付けたいリスクと対処法とは

2013.10.30 Wed連載バックナンバー

 自社で運用していたメール環境やグループウェアを、マイクロソフトが提供する「Office 365」や、グーグルの「Google Apps for Business」といったクラウドサービスに移行する企業が増えています。しかし、クラウド移行には特有のリスクが存在します。最終回では、実際にクラウド移行する際に押さえたいポイントについて解説します。

 

従来のIT環境とクラウドサービスはサポートが異なる

 コスト削減や運用負荷の軽減、さらにはBCP対策としても活用できるなど、「Office 365」や「Google Apps for Business」(以下、Google Apps)に代表されるクラウドサービスには数多くのメリットがあります。ただ実際に導入する際には、事前に検討しておくべきポイントも少なくありません。

 その中でも特に気を付けたいのが「サポートの対応」です。従来の企業システムにおけるサポートは、そのシステムを構築したシステムインテグレーターが手厚いサポートを提供するケースが一般的でした。それには当然コスト負担も伴いますが、ユーザーとしては安心感があることも事実でしょう。そのシステムにトラブルがあった場合、何はともあれシステムを構築したシステムインテグレーターに問題が発生したことを伝えれば、その原因の調査から復旧作業、そして関係者への報告といった一連のプロセスが任せられたからです。

 一方クラウドサービスでは、多くの場合従来のような手厚いサポートを受けられる可能性は低いと考えるべきです。たとえばトラブルによってサービスが止まった場合、そのことが通知されるのは「Webサイトのみ」ということが多く、メールや電話で担当者から個別に連絡が届くといったことは期待できません。もちろん対応はサービスによって違いますが、よほど大きなトラブルでない限り途中経過の報告もなく、ユーザーとしては復旧するのを待つしかないという状態も起こりえます。

 実際、独立行政法人情報処理推進機構「ITコーディネータが見た中小企業等におけるクラウドサービス利用上の課題・導入実態 調査報告書」(PDF)を見ると、「今後のクラウドサービスの推進においてサービス事業者へ期待すること」として、「サポート体制」が60.1%(平成22年度)、53.9%(平成23年度)と高い水準になっています。

出典:IPA「ITコーディネータが見た中小企業等におけるクラウドサービス利用上の課題・導入実態調査報告書」p12より抜粋

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Bizコンパス編集部

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