安全・安心にクラウドを利用するために

クラウドの普及が招く、セキュリティの落とし穴

2014.03.20 Thu連載バックナンバー

 時代は、企業がITシステムを「所有」することから、必要なときに必要な分だけのITリソースを「利用」する“クラウド”へ――。

 ネットワークの高速化と、事業者が提供するサービス内容の信頼性に対する認知が広まるにつれ、企業システムの一部として柔軟性の高い「クラウドサービス」を活用する例が増えている。適用分野も、情報系のシステムだけでなく、基幹系、業務系のシステムにまで広がりを見せている。

 しかし、テクノロジーの進化は、新たなセキュリティリスクの拡大を意味する。実際、クラウドを狙った高度なサイバー攻撃を懸念する声が増えつつある。社外にデータを預けるというセキュリティ面の不安から、導入に二の足を踏んでいる企業も少なくないかもしれない。

 クラウドを利用することは本当に危険なことなのか?クラウドを安全・安心に使う方法とは何なのか?これからクラウドが普及していく中で、セキュリティ面での不安を払拭する方法を見ていこう。

 

クラウドサービスへのニーズは年々高まっている

 企業のクラウドサービスへの意識の高まりは、投資金額の増加という形で現れている。IDC Japanの調査によれば、2013年の国内プライベートクラウドサービスの市場規模は前年比43.9%増の4,627億円国内パブリッククラウドサービス市場規模は、前年比39.4%増の1,321億円になるという。同社によれば、今後も市場は拡大を続け、2017年には、プライベートクラウド市場が2012年比4.4倍の1兆4,129億円、パブリッククラウド市場が2012年比3.6倍の3,376億円になると予測される。

 また、同じくリサーチ会社であるMM総研では、企業のITに対する投資総額が、2017年度まで年間約25兆円で横ばいに推移する見込みであるのに対し、投資総額に占めるクラウドへの投資比率は、2012年度の2.1%から、2017年度には8.2%に増加、その後の5年間で、年平均32.0%の成長を続けるとの予測を発表している。

 これらの調査結果からも、今後、企業はITシステムの多くの部分を、クラウドを利用するスタイルへの移行を検討している様子が伺える。… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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