最新データセンターに迫る(第4回)

データセンター大解剖:外せない5つのポイントとは

2014.02.26 Wed連載バックナンバー

 データセンターを運営する、富士通NECNTTコミュニケーションズ(NTT Com)、TISという4社に聞いた、データセンターを選ぶうえで重要なポイントを、「立地」、「ファシリティ(設備)」、「セキュリティ」の順番で、これまで3回にわたって見てきた。最終回となる今回は、データセンターを取り巻く最近のトレンド、そして、全4回を踏まえたうえで、データセンター選びの最終的なポイントを紹介する。

 

これからのトレンドは「エコ」

 4社のデータセンターについてこれまで詳しく話を聞いてきたが、各社とも方向性が一致していながら、その対策がそれぞれで異なっているのが、「エコ・省エネ」に対する取り組みだ。

NTT Comでは、学習機能を持つデータセンター用空調制御システム
「Smart DASH」を導入。使い続けるだけで、自動的に省エネが
推進できる

 たとえばNTT Comでは、学習機能を持つデータセンター用空調制御システム「SmartDASH ※」を導入している。これは、温度センサーがサーバーの吸い込み温度を実測収集し、それをデータ分析することで、最適な冷却方法を決定する。そして、分析結果に基づき各空調機を個別で自動制御し、さらに各設備を監視して、さらなる最適化を図るという、“省エネサイクル”を回すものだ。
※「SmartDASH」は米国Vigilent社の登録商標です

 NTT Com クラウドサービス部 データセンターサービス部門 主査の瀬尾浩史氏によると、「設定温度を自動的に適温化することでサーバーの過冷却を防止し、導入前に比べて約20%の省エネを実現した」という。

 また、同社は「外気冷房システム」も導入している。同社データセンターのマシンルームの平均温度は25℃だが、年間を通じて屋外の気温がそれよりも低くなる時季は多い。その時季は外気を施設内に取り入れ、フィルターを通してマシンルームに送り込むことで、空調機の電気消費を抑えることができるわけだ。「空調設備の補助として利用しており、導入しない場合に比べて最大10%ほどの省エネになっている」と瀬尾氏は語る。

 なお、同社「東京第6データセンター」におけるPUE値(データセンターの省エネ性能を示す値。1.0に近いほど優秀)は、国内では最高レベルの「1.2」となっている。

 NECのエコへの取り組みは、いかにも機器メーカーらしい。… 続きを読む

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百瀬 崇

百瀬 崇

シピン

フリーライター。ITとビジネス全般を中心に取材・執筆活動を行う。特に情報通信業界での取材経験が豊富で、クラウドコンピューティングやスマートデバイスなどの記事をWebサイトや雑誌などで数多く発表。

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