最新データセンターに迫る(第3回)

データセンター大解剖:セキュリティは万全か?

2014.02.19 Wed連載バックナンバー

 今回のデータセンター特集では、これまでに立地ファシリティ(設備)といった観点から選び方のコツを見てきた。3回目に注目するのは、「セキュリティ」だ。

 データセンターは、企業の心臓ともいえる情報が集積しているため、簡単に外部からの侵入を許すようでは、安心して任せられない。情報を盗まれてしまったり、システムを勝手に変更されてしまったりなどのトラブルが頻発しては、事業の継続がままならなくなる。

 今回取材した富士通NECNTTコミュニケーションズ(NTT Com)、TISの4社は、いずれも高度なセキュリティ設備を備えたデータセンターを有していた。具体的にどのような対策が施され、データの安全を守る工夫がなされているのか。詳しく見ていこう。

 

何重にも用意されたセキュリティポイントで不審者をシャットアウト

 データセンターのセキュリティでは、不審者や、個人を特定できない人物をデータセンター内に侵入させないことが大前提。さらにいえば、入館が許可されている人物でも、その人物に関係のないサーバーには触れさせないということも大事だ。今回取材した4社のデータセンターでは、起こりうる侵入を防ぐため、何重もの対策を施していた。

 たとえばNTT Comのデータセンターの場合、セキュリティとして標準で7段階のチェックポイントを設けている。有人の受付で本人確認と持ち込み荷物のチェックをした後、バイオメトリクス認証装置で本人固有の生体情報を“鍵”として登録。カードキーに加え、指の静脈による生体認証でセキュリティゲートを通過する。マシンルームの入室ドアは「共連れ」を防ぐため、一方のドアが完全に閉まらないともう片方のドアが開かない二重構造。さらに、契約したフロア以外には侵入できないよう、エレベーターで降りられる階に制限が設けられている。

 この静脈認証は、最近のデータセンターではスタンダードとなりつつある。富士通のデータセンター「館林システムセンター」では、マシンルームに入りラックを開けるまで、5段階の手のひらによる静脈認証が必要になる。しかも、… 続きを読む

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百瀬 崇

百瀬 崇

シピン

フリーライター。ITとビジネス全般を中心に取材・執筆活動を行う。特に情報通信業界での取材経験が豊富で、クラウドコンピューティングやスマートデバイスなどの記事をWebサイトや雑誌などで数多く発表。

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