最新データセンターに迫る(第2回)

データセンター大解剖:ファシリティに注目!

2014.02.12 Wed連載バックナンバー

 データセンター選びのポイントについて、前回は立地の選び方をご紹介したが、今回はデータセンターのビルの内部における「ファシリティ(設備)」に注目する。データセンター事業者によって得意分野があったり、採用する方式が異なったりするなど、各社で違いが見られるからだ。

 今回取材した富士通NECNTTコミュニケーションズ(NTT Com)、TISの4社にファシリティに関する話を聞いていくと、「災害対策」「電源」「ネットワーク」「空調」という4つのポイントがあるようだ。今回はこの4項目から、データセンターの選び方のポイントを紹介する。

 

「耐震構造」よりも「免震構造」を選びたい

 初回は立地に関する災害の危険性や安全性について紹介したが、データセンターの多くは、建物自体にも災害対策が施されている。今回取材した4社は、いずれも免震構造のデータセンターを所有していた。

 ビルの地震対策としては、大きく免震構造と耐震構造という2つの構造がある。耐震構造は柱などの強度を高め、建物全体で地震エネルギーを受け止めるが、その分上層階ほど揺れが大きくなるという欠点がある。

 他方、免震構造は、地上部を地下躯体や地盤と切り離すことで、建物全体に伝わる振動を低減する。そのため、上層階でもそれほど激しい揺れを感じることがない。データセンターの建物に免震構造を採用しているNTT Comによれば、「耐震構造に比べ、揺さぶられる加速度は最大80%低減できる。東京第5センターでも免震構造を採用しているが、東日本大震災発生時に揺れに気付かなかったスタッフもいた」(NTT Com クラウドサービス部 販売推進部門 主査の瀬尾浩史氏)とのこと。

 免震構造とは一体どのような構造なのか。TISのデータセンター「GDC御殿山」を例に挙げ、細かく見てみよう。… 続きを読む

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百瀬 崇

百瀬 崇

シピン

フリーライター。ITとビジネス全般を中心に取材・執筆活動を行う。特に情報通信業界での取材経験が豊富で、クラウドコンピューティングやスマートデバイスなどの記事をWebサイトや雑誌などで数多く発表。

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