「CEATEC JAPAN 2013」イベントレポート

便利で快適! 個性の光るクラウドサービスが一堂に

2013.10.04 Fri連載バックナンバー

クラウドコンピューティングプラザ
「クラウドコンピューティングプラザ」にはクラウド関連企業が数多く出展

 アジア最大級の最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN」。14回目となる「CEATEC JAPAN 2013」は、10月1日~10月5日まで幕張メッセ(千葉市)で開催。会場の一角を占める「クラウドコンピューティングプラザ」を中心に、クラウド関連の企業も数多く出展する。

 そのなかでも特徴のあるサービスを提供する企業を紹介しよう。

 

セキュアに使える企業向けオンラインストレージ

Smooth File
容量単位の課金形式で利用者数無制限の「Smooth File」

 プロットは大容量ファイル転送・共有クラウドサービス「Smooth File」の紹介を行っている。いわゆるオンラインストレージの分野に属するサービスだが、無料で利用できるものと異なり、ログの管理やユーザーごとの権限を設定ができるなど、企業ユーザー向けの機能を充実させている。

 クラウド版とアプライアンス版の両方を用意しており、いずれも容量単位の課金形式を取る。決められた容量の範囲であれば利用者数の制限はない。

 アカウント単位の課金形式の場合、社員数の多い企業だとすべての社員が利用できないことがある。その結果、サービスを利用できない社員はセキュリティ面に課題がある無料のオンラインストレージを使うようになり、情報漏えいなどに結び付く恐れがある。容量単位の課金形式ではそういった心配がないため、社員数の多い企業ほどメリットを享受できるという。

 プロットがSmooth Fileの提供を開始したのは2003年。今年で10年目を迎えるオンラインストレージ分野の老舗企業だ。「9年間、顧客のカスタマイズの要望に応えてきた。ニーズの高いものについては標準機能として実装している。企業ユーザーがオンラインストレージを使って行いたいことは、ほぼ標準機能だけでできるはずだ」(説明員)という。

 

ネットワークカメラで被災地の農地を監視

双方向通話ネットワークカメラサービス
タブレット端末で被災地の農地を監視

 宮城県仙台市に本社を置くトライポッドワークスは、双方向通話ネットワークカメラサービスを紹介。ネットワークカメラで撮影した映像はクラウド上のSIPサーバーに送られ、そこを経由してスマートフォン(スマホ)やタブレット端末といったスマートデバイスに映し出される。なお、スマートデバイスには専用のアプリをインストールする必要がある。

 現在、東日本大震災の被災地にある農場にネットワークカメラなどを設置した試験的な利用が進んでいる。被災地では海水をかぶり、作物を栽培できなくなった農家が少なくない。そういった人たちは、居住地から離れた場所で農業を営んでいる。そのため、遠隔監視する必要があり、トライポッドワークスのソリューションを利用しているというわけだ。

「従来、ネットワークカメラシステムを1台導入するだけでも数千万円かかっていたが、トライポッドワークスはコンシューマ向けのネットワークカメラを利用するため、最も安いものであれば1万円ほどで提供できる」(説明員)。

 同社は農地や建築現場の監視を主なニーズとして捉えているが、動物園や水族館などでも利用できると考えている。

 

タブレット端末で会社のPCをリモート操作

GoToMyPC
iPadからWindows PCにリモートでアクセス

 アセンテックが紹介するのは、米シトリックスのリモートPCアクセスサービス「GoToMyPC」。会社や事務所のPCにスマートデバイスなどのあらゆる端末からアクセスできるものだ。

 展示ブースではデモを行っている。Windows PCとiPadをクラウド経由でつなぎ、iPadからWindows PCを操作する。「例えば、iPadからWindows PCにリモートでアクセスし、PCに保存されたPowerPointのファイルを立ち上げ、閲覧したり、編集したりすることができる」(説明員)。

 GoToMyPCの魅力は動作スピード。リモートだからといって反応が遅くてはストレスがたまる。高速かつシンプルな操作性がGoToMyPCの“売り”である。さらに、構築や保守サポート、初期費用がまったくかからない点もGoToMyPCの長所の1つだと言える。

 なお、GoToMyPCはリモートPCアクセスサービス分野で世界シェア73%を持ち、グローバルスタンダードになっているという。

 また、アセンテックは米セーフネットのクラウド型ワンタイムパスワード認証サービス「セーフネット認証サービス」も紹介。これを導入することで、よりセキュアにGoToMyPCを利用できるとアピールする。

 

IT専門誌も認めた“全部入り”パブリッククラウド

Cloud n
パブリッククラウド初心者にもやさしいGUI

 月額945円から利用できるパブリッククラウドの「Cloud n」を紹介するのはNTTコミュニケーションズ(NTT Com)。同サービスには、主に3つの特長がある。

 1つはコストパフォーマンスが高いこと。月額上限付き従量で最短1時間から利用できる。また、データ転送量は無料。スナップショット(バックアップ機能)が利用できる上、オンライン申し込みで即時に使い始めることも可能だ。

 2つめは… 続きを読む

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百瀬 崇

百瀬 崇

シピン

フリーライター。ITとビジネス全般を中心に取材・執筆活動を行う。特に情報通信業界での取材経験が豊富で、クラウドコンピューティングやスマートデバイスなどの記事をWebサイトや雑誌などで数多く発表。

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