ビジネススピードを加速するIT基盤(第5回)

パナソニックの4K映像配信を支える“SD技術”

2017.10.05 Thu連載バックナンバー

 監視カメラの領域では映像の高画質化が急速に進みつつあり、昨今では4K画質で撮影する製品も現れ始めています。しかし、4K映像をネットワークで配信するにあたっては、ネットワークの帯域が課題でした。パナソニックは、NTTコミュニケーションズとの協業により、Software-Defined(SD)技術を活用して4Kで撮影した広範囲で高精細な映像を効率的に配信できるサービスを開発しました。そこでサービスの特徴や、SD 技術をどのように活用しているのかについて、パナソニックシステムソリューションズジャパン株式会社の光仙賢亮氏、桜井篤実氏にお話を伺いました。

 

高精細な「4K映像」で監視業務の高度化を実現する

 オリンピック・パラリンピックのトップスポンサーであるパナソニック株式会社では、2020年に向けて社会インフラや地域全体を広域統合監視するセキュアで高度な映像監視サービスの提供を目指しています。それを具現化するソリューションの1つとして、同社では日本電信電話株式会社との業務提携の取り組みの中で「セキュアドモニタリングサービス」を開発しました。このサービスでは、パナソニック株式会社がセキュアな映像モニタリングサービスを企業のお客さまに提供し、サービスの提供基盤はNTTグループの1社であるNTTコミュニケーションズが支えるという内容です。

 このソリューションの大きなポイントは、現在の監視カメラで一般的なVGAの約25倍の情報量を持ち、監視対象を高画質で監視することが可能となる点です。これによって監視業務の高度化が可能になると話すのは、パナソニックシステムソリューションズジャパン株式会社の光仙賢亮氏です。

 「たとえばエレベーターのモニタリングに使う際、従来のメンテナンス作業の進捗確認に加え、トラブルの予知や対処にも監視カメラを使いたいというニーズがあります。ただし、それを実現するためには広い範囲を撮影する必要があり、従来の監視カメラで主流であったVGA画質での対応は困難です。しかし4K画質であれば広範囲を高精細に監視することが可能であり、トラブル予知や対処にも対応できます」

 同様に、無人駅の遠隔監視、あるいは踏切監視といった用途においても、4K画質であれば全体状況を把握するだけでなく、不審者の人相や不正車両の特徴を確認するといったことが可能になります。この際、4K画質で撮影した映像をネットワークで送信するといった場面で、問題となるのはネットワークの帯域幅です。

 「監視カメラ映像の高画質化に対するニーズは以前からありました。しかし4K映像をスムーズに伝送するためには広帯域のネットワークが必要であり、セキュリティ対策のためにVPNのようなクローズドネットワークを活用しているケースでは、従来の約10倍ものネットワーク帯域が必要になってしまいます」(光仙氏)

高画質映像(4K)による監視業務の高度化

 

SD-NSが持つオフロードの仕組みでネットワークを使い分ける

 この課題を解決するためにセキュアドモニタリングサービスで使われているのが、… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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