カメラクラウドソリューションを活用した実証実験

カメラ+ロボットでこだわり京漬物店の販売を支援

2017.01.06 Fri連載バックナンバー

 創業250年を超える老舗漬物店で約20年間漬物製造に携わり、伝統技術を習得した西村貴之氏が「毎日食べても飽きない・安心・安全・自分にしかできないお漬物を作りたい」という思いから創業したのが「初代亀蔵」です。その直売所において、ネットワークカメラとロボットを活用し、販売を支援するという実証実験が行われました。その取り組みの内容を紹介します。

 

ネットワークカメラでマーケティングを支援

 こだわりの製法で作られた京漬物の代表格である千枚漬や、季節ごとの旬の野菜を使った浅漬け、さらには「トマト丸ごと」や「柚子長芋トマト」といった創作京漬物などを製造・販売する、人気の漬物店が「初代亀蔵」です。雑誌やテレビでも数多く取り上げられているほか、昨今では全国の大手百貨店でも販売されており、着実にそのファンを増やし続けています。

 2016年10月、この初代亀蔵の直売店において“カメクラで楽メカ”なる実証実験が行われました。ネットワークカメラから得た情報をベースにロボットが来店者とコミュニケーションを行い、それがマーケティングに有用であるかどうかを確かめるというものです。

 具体的な実験内容は、まずカメラで来客を検知すると、入口付近にいるロボットが「いらっしゃいませ」などと挨拶し、来店者とのファーストコミュニケーションを行います。また商品棚にもロボットが設置されていて、来店者が手に取った商品を説明する仕組みになっていました。

コラボレーションの基本コンセプト

 この取り組みの意図について、参画企業であるNTTコミュニケーションズの松岡英晃氏は「私たちはもともとネットワークカメラを使ったソリューションを開発していましたが、これをマーケティングの分野にも応用できないかと考えていました」と話し、「ネットワークカメラを使って来店者の属性を分析し、それに応じてロボットがコミュニケーションを図る、それがどのように商品の購買に影響するのかを検証させていただきたいと考え、初代亀蔵さまに協力していただきました」と述べます。

 

2台のロボットでお客さまとコミュニケーション

 分析やカメラで得られた情報の可視化などに使われたのは、NTTコミュニケーションズのクラウドサービスである「Enterprise Cloud」で、インターネット回線を使ってセキュアにNTTコミュニケーションズのクローズドネットワークに接続できる「Arcstar Universal One Virtualアダプタ」を使ってデータの送受信が行われています。なお、今回の実証実験ではプライバシーにも配慮し、実証実験の趣旨やデータの取り扱いを実験参加者に告知するとともに、カメラで撮影された映像はクラウド側には送られず、映像を分析することで得られた属性情報のみを送信する形にしました。

実証実験構成図

 この取り組みにおいて、ポイントの1つとなったのは… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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