製造業必見!グローバルを勝ち抜くためのERP戦略(後編)

製造業のグローバルIT整備を成功に導く「6カ条」

2016.10.07 Fri連載バックナンバー

 グローバルに事業展開する製造業では、海外各国において複雑化する税制やカントリーリスクに対応しながら、どのように品質・コスト・リードタイムを確保、維持していくかが、依然として重要なテーマとなっています。

 それらのテーマに取り組むためには、グローバルにおけるサプライチェーンの仕組みをあらゆる方向で考え、最適かつ柔軟な環境を整備していくかがポイントになります。中でも、情報システムをグローバルで統合し、事業の可視化や経営の効率化を実現する、といった取り組みは特に重要な役割を担っていますが、思うようにプロジェクトが進まないケースが珍しくないのが事実です。また、近い将来訪れる「ビジネスアプリケーションの大規模な変化」を踏まえた検討をしなければ、IT整備の方向性を見誤ることにもなります。

 そこで前回に引き続き、グローバル製造業で多くのプロジェクトを手掛けてきた株式会社KISのシニアコンサルタントである高橋俊幸氏に、グローバルIT整備を成功させる「6つのポイント」を伺いました。

 

その1:統治形態に合わせてIT環境の統合を考える

 製造業において各国・各地域に散らばる拠点をどのように統治していくのかは重要なポイントとなるでしょう。具体的な統治の形は、本国の本社が強い権限を持ち、その支持に従って各国現地法人が事業を運営する「グローバル型」、現地法人がそれぞれ独立的に事業を営む「マルチナショナル型」などいくつか考えられます。こうした統治の形に合わせて、ITのアプローチを考える必要があると話すのは、株式会社KISのシニアコンサルタントである高橋俊幸氏です。

 「たとえばグローバル型であれば、日本が主体となって各国を統制することになるため、ERPなどのシステムは単一インスタンスで構築することが最適です。その上で販売や購買、在庫管理、生産管理、会計といったプロセスを標準化し、それを各国に適用していくといった流れになります。予算も日本のIT部門が一極集中で管理し、専任のITスタッフも現地に配属せずに日本に集約します。一方、現地が大きな裁量権を持つマルチナショナル型であれば、会計部分だけは統制をかけつつ、それ以外については現地で個別に検討する方法になるでしょう」

4つの統治型とITアプローチ

 グローバルIT戦略を考える際、情報システムを4つの分類に整理し検討することが重要であると高橋氏は続けます。… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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