クラウドサービス比較&分析(2016年版)

徹底比較!SAP ERP対応のクラウドサービス

2016.07.15 Fri連載バックナンバー

 既存のERP環境をリプレースする必要がある、もしくは海外拠点に新たにERPを導入するなどといった際、現在であればインフラとしてクラウドの活用を検討しない手はないでしょう。ただ、数多く存在するクラウドサービスの中から、最適なものを選び出すのは簡単なことではありません。そこでSAP ERPに対応した、各社のクラウドサービスを徹底比較しました。

本記事の最後より、SAP ERPに対応した各社クラウドサービスの特徴をまとめた「比較資料」をダウンロードできます。なお、本記事は矢野経済研究所ICTユニットサイトを参考に、Bizコンパス事務局にて作成しました。

 

もはや基幹系システムもクラウドファーストが当たり前

 基幹系システムにおいても、インフラとしてまずクラウドを検討する「クラウドファースト」の考え方が広まりつつあります。これには、企業のIT環境にクラウドが浸透し始めて数年が経過し、安定性やセキュリティについて検証ができたこと、また一層のコスト削減が求められているといったことが背景にあります。特に海外拠点におけるERP導入といった場面では、クラウドありきで検討が進められるケースが少なくありません。

 株式会社矢野経済研究所が発表した「クラウド基盤サービス(IaaS/PaaS)市場に関する調査結果 2015」によれば、2012年のクラウド基盤市場は389億円に過ぎませんでしたが、2018年には2,900億円に達すると予測しています。

クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス市場規模推移と予測

 もちろん、現時点においても要件によっては基幹系システムのクラウド化が難しいケースもあります。具体的には特別なハードウェアを利用する必要がある場合、あるいはバッチ処理などで極めて高いパフォーマンスが要件に含まれる場面などです。こうした特殊な要件が求められるシステムを除けば、基幹系システムであってもクラウドを利用する流れは今後も加速していくでしょう。

 

ガバナンス強化やサイバー攻撃対策にもクラウドは有効

 基幹系システムをクラウド化することによってどのようなメリットが得られるのでしょうか。

 まず大きいのは、ハードウェアを資産として持つ必要がない点です。自社でハードウェアを持って運用する場合、適切に稼働しているかを常に監視する必要があるほか、故障すればベンダーに修理を依頼したり、代替機へ切り替えたりしなければなりません。サーバーにも当然保守サポート期限があるため、安定稼働のためには期限切れとなる前に新しいサーバーにリプレースすることが求められます。

 基幹系システムは事業運営に直結するため、こうしたハードウェアの運用管理業務は特に重要となり、それだけ担当者の負担も大きなものとなります。

 しかしIaaSとして提供されているサーバーを利用して基幹系システムを構築すれば、… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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