アドテク先端企業の事業拡大を支えるインフラを構築

Criteoのアジア進出の基盤となったITインフラとは

2016.07.22 Fri連載バックナンバー

 フランスに本社を置くCriteoは、アドテクノロジーを駆使したリターゲティング広告のパイオニアとして知られています。その事業を支えているのが、高速かつセキュアなグローバルネットワークやデータセンターなどのIT基盤です。今回はアジアでの市場拡大に向けた、IT基盤構築についてお話を伺いました。

 

リターゲティング広告のパイオニアとして、アドテクノロジー市場をけん引

 Criteoは、広告の成果に応じて報酬を得る「パフォーマンスマーケティング」のトップ企業であり、「リターゲティング」と呼ばれるオンライン広告のパイオニアとしても知られています。リターゲティングとは、ウェブサイトを訪れたユーザーが商品の注文などの購買行動に至らず離脱した場合に、ユーザーを追跡しウェブサイトへの再訪を促すネット広告の手法です。

 リターゲティングを実現するのが、機械学習型の予測技術に基づいたCriteoのパフォーマンスエンジンです。これは商品購入に至らなかったユーザーに対して個別のオンライン広告をリアルタイムで表示し、再度ユーザーの興味を引きつけることを目指しています。

 その仕組みとは、まず潜在ユーザーを特定するために、購入意思に関する膨大なデータを同社のアルゴリズムが処理します。その後「パブリッシャー」と呼ばれているウェブサイト上で提供されるオンライン広告のスペースを獲得するために、リアルタイムで入札に参加し、ユーザーが購入する可能性が最も高い商品を選び、同時にバナーを生成・表示するというものです。この一連のプロセスに要する時間は、0.1秒未満となっています。

 Criteoは2014年の1年間で4,300億件のトランザクションを解析し、7,400億件の広告を提供しました。また、同年7月から2015年6月までの12カ月間で顧客企業にもたらしたポストクリックセールスは175億ドルにも上ります。同社の成長を表すこれらの数値は、同社が扱うビッグデータの拡大と並行しており、パフォーマンスマーケティングの成功を裏付けるものと言えます。

 2005年にフランスで創業したCriteoは、2007年から2012年までの5年間に急成長を遂げ、欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域の急成長企業500社として、デロイト社が定める「2012 EMEA Technology Fast 500」に選出。この間の成長率は、EMEA地域内のあらゆる企業を上回り、第2位の企業に10倍以上の大差を付けるというものでした。

 SONYやYahoo! Japanをはじめとする多くの大手グローバル企業を顧客に抱える同社は、新しい視点や先進性によりアドテクノロジー市場を牽引する、文字通りのゲームチェンジャーと言える存在です。

 

アジア市場の拡大に向けた、信頼性の高いIT基盤構築が急務だった

 Criteoは欧州や南北アメリカ大陸、アジアに27の拠点を有し、10,000社を超える広告主にリアルタイム広告を提供しています。パブリッシャーからウェブサイトのスペースを購入して、リアルタイムに広告を提供するという、一連の広告配信プロセスを0.1秒未満で確実に実行するには、… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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