ニッポンのIoT普及のカギを握る「IoT推進ラボ」(第1回)

IoTプロジェクトを徹底支援!「IoT推進ラボ」

2016.06.17 Fri連載バックナンバー

 多くの企業が注目している「IoT(Internet of Things)」の活用を支援するべく、先進的プロジェクトの創出やIoTの活用において障壁となり得る規制を緩和することなどを目的として、新たに立ち上げられた組織が「IoT推進ラボ」です。このIoT推進ラボが担う役割やその活動について、経済産業省の佐野究一郎氏にお話を伺いました。

 

IoTにチャレンジする人を支援する「IoT推進ラボ」

 従来の産業や社会構造を一変させる可能性を秘める、IoTビッグデータAI(人工知能)といったテクノロジーの利活用を促進するべく、民主導の組織として2015年10月に設立されたのが「IoT推進コンソーシアム」です。産学官が参画・連携してIoTの推進に関する技術の開発と実証や、新たなビジネスモデルの創出・推進するための体制を構築することを目的とした組織であり、IoTに関する技術開発と利活用、政策課題の解決に向けた提言などを実施するとしています。

 このIoT推進コンソーシアムを構成する組織の一つが「IoT推進ラボ」であり、先進的プロジェクトの創出や規制改革などの環境整備に向け、さまざまな活動を行っています。この組織を支援する背景として、経済産業省 商務情報政策局 情報経済課長の佐野究一郎氏は次のように説明しました。

「少子高齢化やエネルギー問題など、日本は現在さまざまな社会的課題を抱えています。それらの課題をIoTの技術で解決すると考えたとき、国内には多くの種が転がっていると思っています。たとえば地方には公共交通機関が無いため、高齢者であっても自動車のハンドルを握らざるを得ない地域もあるのが実情です。そこに対して、自動運転で運行するバスを導入できれば、公共交通網を維持することにもつながります。いわば日本は“課題先進国”であるが故に、IoTの先進的なテストベッドになる余地は十分にあるのではないでしょうか。そういったチャレンジをする人たちを支援することを目的に、IoT推進ラボが設立されました」

IoT推進ラボの概要

 

IoTに関連した優れたアイデアを表彰する「IoT Lab Selection」

 IoT推進ラボの目的は、先進的IoTプロジェクトの発掘と育成に向け、企業連携支援や資金支援、規制改革支援を行うこととしています。その一つである規制改革支援については、2015年11月に行われた「未来投資に向けた官民対話」において具体的な成果が生まれています。

 この会議では、自動運転やドローンによる配達および施工管理、医療診断支援システムについて、民間企業から規制などについての課題が示されましたが、出席した安倍晋三内閣総理大臣がその場で… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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