情報システム部長のためのIoT推進ガイド(第3回)

IoT実践における2つの失敗例とその対処法

2016.05.25 Wed連載バックナンバー

 前回の「Industrie4.0とは?日本の製造業が飛躍するカギ」では、製造業の高度化をリードするドイツのIndustrie4.0の推進状況や課題、さらに、日本の製造業におけるIoT化の動きを見てきました。

 日本では、ドイツに遅れを取りつつも、IoT化を推進・支援する組織が組成され、民間企業における個別のIoT化の取り組み事例が増えつつあります。しかし、積極的に導入を推し進めている企業のなかには、うまくいかずに頓挫したり、関連部署の協力が得られずに暗礁に乗り上げていたりするケースもあるようです。

 今回は、そのような失敗例のなかから、代表的な2つの例とその対策について見てみましょう。

本記事の最後より、IoTのセキュリティリスク対策について、IoTのエバンジェリストが解説したPDF「製造業のIoTにおけるセキュリティ被害事例と対策法」がダウンロードできます。

 

失敗例1:目的や仮説が曖昧なため、プロジェクトが迷走

 失敗例でよく見られるのが、「何のためにIoTを導入するのか」という目的が曖昧なケースです。

 たとえば情報システム系の部署が先導する場合、社会的または業界的にIoTが流行しているという理由で導入計画を進めたり、IoTの概念や仕組みに魅力を感じ、その点だけに注目して導入を急いでしまったりすることがあります。一方、生産現場が主導する場合、IoTの技術的な面にのみ注目し、設備や生産方式を最新化すること自体が目的となってしまうことがあります。

 このような状態で導入計画を進めていくと、必要以上に投資額が膨らんだり、IoTを導入することによる課題解決のストーリーが見えなかったりし、プロジェクトにストップがかかる、といったリスクがあります。

 また、解決したい課題、目的が明らかになっていても、… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

このテーマについてもっと詳しく知りたい

関連キーワード

Bizコンパス編集部

Bizコンパス編集部

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter